...自分を見ることができるんですよ」と...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「雪の女王」
...文選の小僧共はまだ原稿が下りないので、阿弥陀をやつてお菓子を買はうと云ふ相談をして居て、自分を見ると、「野村さんにも加担(かた)ツて貰ふべか...
石川啄木 「病院の窓」
...意外(いがい)に自分を見るとうれしそうに立ちあがって...
伊藤左千夫 「箸」
...阿Qは自分で自分を見ると...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...私は自分以外のもののなかにも自分を見ることができるからだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...知らず識(し)らず舞台の世界へ惹き込まれて行く自分を見ることは意外であった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...父なる人は折しも鋸(のこぎり)や、鎌や、唐瓜(たうなす)や、糸屑などの無茶苦茶に散(ちら)ばつて居る縁側に後向に坐つて、頻りに野菜の種を選分(えりわ)けて居るが、自分を見るや、兼ねて子息(むすこ)から噂(うはさ)に聞いて居つた身の、さも馴々しく、「これは/\東京の先生――好(よ)う、まア、この山中(やまんなか)に」といふ調子で挨拶(あいさつ)された...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...顧(かへり)みて自分を見ると...
夏目漱石 「それから」
...顧みて自分を見ると...
夏目漱石 「それから」
...島田の自分を見る眼が...
夏目漱石 「道草」
...新聞によつて與へられた先入觀念で自分を見る世界が...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...若々しいよろこびとはにかみと自分を見る人への恥しさを忘れた親しみとを丸い子供っぽいような顔に溢らした女の像...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...出逢(であ)う人の自分を見るのが不快であった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...今日も勘左衛門は自分を見るといつもの伝で,「お坊様今お帰りですか?」とにっこりしたが...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...この「自分を見る自分」という新しい存在物としての人称が生じてからは...
「純粋小説論」
...自分を見る眼は何うか?以前とは...
吉川英治 「夏虫行燈」
...あいつが自分を見るたびに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...道を行く人の全部がみな自分を見る見物人のように思えた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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