...おぬいはもしやと思って自分を見ると...
有島武郎 「星座」
...文選の小僧共はまだ原稿が下りないので、阿弥陀をやつてお菓子を買はうと云ふ相談をして居て、自分を見ると、「野村さんにも加担(かた)ツて貰ふべか...
石川啄木 「病院の窓」
...自分を見ると「野村さんにも加擔(かた)ツて貰ふべか...
石川啄木 「病院の窓」
...妻は自分を見るや泣聲を絞つて...
伊藤左千夫 「奈々子」
...意外(いがい)に自分を見るとうれしそうに立ちあがって...
伊藤左千夫 「箸」
...遠慮勝ちにいたいたし相(そう)な目で自分を見るのが...
江戸川乱歩 「お勢登場」
...人間までが自分を見ると...
薄田泣菫 「茶話」
...知らず識(し)らず舞台の世界へ惹き込まれて行く自分を見ることは意外であった...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...あの老紳士がどんな顔をして自分を見るだろうかと思うと彼は胸にずきりと傷みを覚えた...
ディッケンス Dickens 森田草平訳 「クリスマス・カロル」
...だれかが自分を見るかも知れないと彼は思ったらしい...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...能く散歩に出た同僚が又かといつた樣な眼で自分を見るのに出會つた...
長塚節 「教師」
...顧みて自分を見ると...
夏目漱石 「それから」
...その当時交はつてゐた友達などにばつたり会つたら彼はどんな気持で自分を見るであらう...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...出逢(であ)う人の自分を見るのが不快であった...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...すると祖母を始めとして両親もおれば叔父も娘もいて何か話していたが,自分を見ると父が眉に皺(しわ)を寄せて,「あちらへ往ッておいで...
矢崎嵯峨の舎 「初恋」
...この「自分を見る自分」という新しい存在物としての人称が生じてからは...
「純粋小説論」
...あいつが自分を見るたびに...
吉川英治 「宮本武蔵」
...道を行く人の全部がみな自分を見る見物人のように思えた...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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