...文壇的地位に相当な自信を持つてゐた...
芥川龍之介 「あの頃の自分の事」
...それほど非常識でない自信を持つに至り...
上田広 「指導物語」
...自分は今まで通りわが眼に自信を持つことができるが...
薄田泣菫 「小壺狩」
...この支那人にひけを取らないだけの自信を持つてゐるが...
薄田泣菫 「独楽園」
...これならば恐るるに足らぬという自信を持つことが出来たのである...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...何の理窟無しに決して死なぬといふ堅い自信を持つてゐたものが此の時以来がらりと崩れてしまつたのである...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...自分の作品がどんな悪評にも絶対にスポイルされないほど剛(つよ)いものだという自信を持つことも出来ないので...
太宰治 「如是我聞」
...今自分が他の誰のでもない彼自身の足の上にしつかりと立つてゐる自信を持つたときに...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...又さういふことにかけては密(ひそ)かに自信を持つてゐた房一も...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...鑄物の研究次に鑄物方面でありますがこれは多年研究し充分な自信を持つて居たので自動車位の鑄物は何んとでも解決をつけると云ふ自信を持つて掛りました...
豊田喜一郎 「準備は出來たトヨタは邁進します」
...一面ギリシア文化の後継者としての自信を持つようになると共に...
野上豊一郎 「パラティーノ」
...自分のきりやうに自信を持つてゐるだけに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...自信を持つ事が気が楽だつたせゐもある...
林芙美子 「浮雲」
...なかつたら手風琴の技倆に自信を持つてゐる私が黙つてゐた筈はないのだ...
牧野信一 「断唱」
...青春の熱烈な恋愛の感情に満足を覚へながら最も健全な生活が得られることに自信を持つてゐるのであるが――そんな...
牧野信一 「南風譜」
...その事に自信を持つているようである...
三好十郎 「肌の匂い」
...自分等の腕力に對しても自信を持つてゐたので...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...些(いささ)か腕に自信を持つ一人の料理人が...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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