...あの自信のない臆病(おくびょう)な男に自分はさっき媚(こ)びを見せようとしたのだ...
有島武郎 「或る女」
...自信のない作を与えて報酬を請取るを罪悪の一つとしていた二葉亭は...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...自分の力量に自信のない男ではない...
海野十三 「火葬国風景」
...泳ぎに自信のない自分はどうすれば助かるだらうかなどといふ心配を始める...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...その人は自信のない人として...
薄田泣菫 「茶話」
...自信のない外国語は...
薄田泣菫 「茶話」
...なんとあらゆることに自信のない私たちよ...
高見順 「如何なる星の下に」
...甚だ自信のない而も無理だらけの「自信家」となって現われる...
戸坂潤 「思想としての文学」
...若い者は止めても聴き入れちゃくれません」お辰は自信のない調子です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...自分のきりやうに自信のないお吉の...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚だ自信のない姿です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...甚(はなは)だ自信のないことを言ふのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...容貌(かほ)に自信のない三十女が...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...また自信のないことで...
吉川英治 「新書太閤記」
...お用いなきようにと云って戻られました』自信のない江戸家老の藤井...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自信のない顔つきなのである...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...自信のない迷者の足どりが時折立ちどまってはしきりと不安な顔をして方角を案じているのである...
吉川英治 「親鸞」
...ふだん軽蔑していた剣法に自信のないのが悲しまれてきた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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