...須らく自ら認(みと)め得んことを要すべし...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...悉く是れ吾等自ら幻影を追ふて建設したる造営物に過ぎない...
石川三四郎 「土民生活」
...嘗ては自らナポレオンを以て任じた君が...
石川啄木 「漂泊」
...ハルクが自ら右脚をきりおとしたナイフだった...
海野十三 「火薬船」
...またもその轍を履(ふ)んで自らその車を覆(くつがえ)し了(おわ)った...
大隈重信 「永久平和の先決問題」
...そして今度は自ら進んで今や反對の方向に動いてゐる人波に逆つて...
ロバート・ルイス・スティーヴンソン 佐藤緑葉訳 「醫師と旅行鞄の話」
...自分もまた若い時は自ら手を下して地割などのことにも関係したので...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...自らすぐにアキリュウス――クロニオーンのめづる者...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...全くの謙虚さに自らを置かなければいけないと...
豊島与志雄 「或る作家の厄日」
...彼女は卑下して自ら夫人とならぬのだともいうが...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...ただ自らの本質の計り知れぬ深みより...
波多野精一 「時と永遠」
...紳士自ら見に行かれました」警部補が先回りして言った...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...そこで第一版の望外な成功に自ら驚いたマルサスは...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...志(こころざし)があり才があって自ら給せざるものを選んで...
森鴎外 「渋江抽斎」
...彼女自ら告白するところによれば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...船も陣地も自ら火をかぶるおそれがある...
吉川英治 「三国志」
...のみならず彼は、その頃ちょうど、雍涼の州郡を守る人がなかったのを知っていたので、自ら表を奉って、「わたくしに西涼州郡の守りをお命じください」と、願い出た...
吉川英治 「三国志」
...自ら鞘(さや)を引いたことにもなって...
吉川英治 「宮本武蔵」
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