...清子は自ら恥ぢてるのだ...
石川啄木 「鳥影」
...そういう事をして居士は自ら生きる方法を講じていたのである...
高浜虚子 「子規居士と余」
...自ら御鬢一筋を抜き...
太宰治 「右大臣実朝」
...自ら骸骨を乞ふて大隈板垣両伯を奏薦し...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...なお夢想して自ら温和なることを感ずる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...大衆そのものの、歴史の中に、自らを切断する、「切断空間」として、カットが、その白いエクランの前に答の試みをなすのである...
中井正一 「生きている空間」
...苦難に堪(た)ええずして自ら殺すこともまた...
中島敦 「李陵」
...自ら挙げた七人のペルシア詩人中の一人で...
オマル・ハイヤーム 'Umar Khaiyam 小川亮作訳 「ルバイヤート」
...彼女は卑下して自ら夫人とならぬのだともいうが...
長谷川時雨 「明治美人伝」
...いまや自らの地位が脅かされるに及び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...只此處にては古今東西に通ずる文學の標準(自ら斯く信じ居る標準なり)を以て文學を論評する者に有之候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...自ら梨一個を剥(む)いで喰ふ...
正岡子規 「明治卅三年十月十五日記事」
...至つて貴い白馬や玉璧を人柱代りに入れてもきかぬ故太守自ら人柱に立たんとした...
南方熊楠 「人柱の話」
...嘗て自ら笑仙(せうせん)と号したのも...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...自ら綜括的になりて...
森鴎外 「舞姫」
...またカエサル自らも...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自らのそれを隠すことができる...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...私が異常な昂奮に自ら疲れて仁科村字浜町という漁村に着いたのはもう灯の点く頃であった...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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