...その寺院に関する事件は自らこれを裁定し...
井上円了 「欧米各国 政教日記」
...公然自ら衆目の表に立って責任の地位に就くが宜(よ)い...
大隈重信 「勢力の中心を議会に移すべし」
...自らも此れを案じ...
関寛 「関牧塲創業記事」
...その聲を聞くといつも感心する耳を傾けずにはゐられない時々休んで止めては間を置いてから落着いてゆつくりと沈默の中から自ら開けて來る樣に奧深いところで靜かに啼き初める...
千家元麿 「自分は見た」
...いま自ら購ひ求めて...
太宰治 「知らない人」
...肥満せる猶太(ユダヤ)系独逸(ドイツ)人ウンテルベルゲル氏が経営して自ら給仕長として立ち...
谷譲次 「踊る地平線」
...自らその文章に浮び出るものである...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...自ら代ってこれに乗ると...
中島敦 「名人伝」
...余足弱くして敢て自ら強しといふ...
長塚節 「草津行」
...星がそれ自ら恋愛の表象とさへなつてゐるのはこの故である...
萩原朔太郎 「月の詩情」
...もう母が此方を訓めることに依つて自らの鬱憤のはけ口にしたのかもしれない――などゝ邪(よこし)まな考へを抱いて苦く思つたりした...
牧野信一 「熱海へ」
...自らを唖子に喩えて...
牧野信一 「消息抄(近頃書いた或る私の手紙から。)」
...たとい野へ出すも小児を附け遣わさず主人自ら牛を伴れ行き夕(ゆうべ)に伴れ帰って仔細に検査し...
南方熊楠 「十二支考」
...自ら暁(さと)らざりし...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...ずっと小さな危険に際してではあるが自ら取ったことのある方法で...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...女子自ら経済上に独立することが重大な一因であると知って世の職業婦人に同情し...
与謝野晶子 「鏡心灯語 抄」
...自ら西平関(せいへいかん)へ向う旨を告げた...
吉川英治 「三国志」
...自ら設けた火車(ひぐるま)の死陣の中に魏兵は火をかぶって戦うほかなかった...
吉川英治 「三国志」
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