...それがために自ら今日の国防に適合する軍隊に維新せねばならぬ...
石原莞爾 「戦争史大観」
...我等が神を信ずと言ひて、尚ほ自ら顧みて、どことなく其の信念の充実せざるを感ずることあるは、是れ尚ほ未だ面相接して神を見ざるが故(ゆゑ)にあらずや...
綱島梁川 「予が見神の実験」
...東京市内電車の乗客の大多数は――たとえ無意識とはいえ――自ら求めて満員電車を選んで乗っている...
寺田寅彦 「電車の混雑について」
...終に自ら進みて印度支那總督となり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...憲政の完成を以て自ら任とせり...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...自らを三宝(さんぽう)の奴(やっこ)と称された時代があった...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...自ら反して縮(なお)きもまたこの物にして...
中江兆民 「『東洋自由新聞』第一号社説」
...それ自ら異端的の悪魔主義や官能的享楽主義やを...
萩原朔太郎 「詩の原理」
...いまや自らの地位が脅かされるに及び...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...二葉亭主人のは次ぎにあげる「余が言文一致の由来」といふ談話で自ら言つてゐるやうに...
水野葉舟 「言文一致」
...著者ポール氏自らかの孤児院に往きてその一人を延見(ひきみ)しに普通の白痴児の容体で額低く歯やや反(そ)り出(で)動作軽噪時々歯を鳴らし下顎攣(ひき)つる...
南方熊楠 「十二支考」
...いかがわしい女を抱き捨て御免にして智謀無双と自ら誇っていた者があった...
南方熊楠 「十二支考」
...私は自ら満足しても好いかと思う...
森鴎外 「余興」
...自ら御自分の論説の中に誤りを見出すならば...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...わたし自らがまた自分の態度の不安定によってわたしを動かしわたしを乱している...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自らその偽造には関係していないというだけで良心を満足させ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...自らに執着があってはならぬ...
柳宗悦 「工藝の道」
...そこにはそれ自らの心があり生活がある...
柳宗悦 「民藝四十年」
便利!手書き漢字入力検索