...3自覺とは因果の連鎖の中にある一つの環が自ら第幾番目の環に當るかを悟ることである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自らの腑甲斐なきに涙ぐむ...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...図らずも自ら吹き出したという話がある...
井上円了 「おばけの正体」
...十歳にして死するものは十歳中自(おのずか)ら四時あり、二十は自ら二十の四時あり、三十は自ら三十の四時あり、五十、百は自ら五十、百の四時あり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...ただ自ら進んで相談に与らなかったまでだ...
豊島与志雄 「子を奪う」
...自らモンフェルメイュに旅する場合のために市長としての緊急な二...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自ら勝利の唄を奏で...
中島敦 「光と風と夢」
...ジョージ一世の音楽愛好と器量の広大さに帰して「王は自分自らを罰することなくしては...
野村胡堂 「楽聖物語」
...かくて本質上は何の背景も奧行もなく底の底まで顯はなる純粹形相がそれ自らとして實在者を以つて自任するに至る...
波多野精一 「時と永遠」
...自ら自滅の墓穴を掘るであらう...
波多野精一 「時と永遠」
...シェリフ・グリイン自ら大部隊の刑事を引率してマッカアセイとグリイスンがドロシイの衣類を発見したブレント入江の小川へ急行する...
牧逸馬 「双面獣」
...おそらくは自ら濫用のために進んで濫用す……術を用ひながら...
牧野信一 「浪曼的月評」
...自ら姫の衣服を着て爺媼が買うて来た駕籠に乗り祠に詣らんとする時木に縛られた姫泣く...
南方熊楠 「十二支考」
...君たちの多くがシュールやアブストラクトやアンフォルメなどへ自ら方向をとろうとしていることには...
三好十郎 「絵画について」
...強ひて自ら押へてゐる...
コロレンコ Vladimir Galaktionovick Korolenko 森林太郎訳 「樺太脱獄記」
...自らも盃を取った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...自ら心の措き方が違つてゐる筈のものだ...
吉川英治 「折々の記」
...特に『火星』という奴には人一倍の興味と関心を持っている――つまり素人(アマチュア)天文家をもって自ら任じているのである...
蘭郁二郎 「火星の魔術師」
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