...自ら其の通(つう)と滯(たい)とを辨(べん)ずるは...
佐藤一齋・秋月種樹(古香) 山田濟齋訳 「南洲手抄言志録」
...「民衆自らの造り出した芸術はそれ自身民衆の為めの芸術であり...
大杉栄 「新しき世界の為めの新しき芸術」
...手近の小枝に自らの巣をしつかと結びつけるのだ...
薄田泣菫 「独楽園」
...自ら自分を凝らして血行が悪くなり...
豊島与志雄 「聖女人像」
...彼は自ら云った...
豊島与志雄 「反抗」
...汝自らつまずき汝自らの現行を押さえる時...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼は自ら尋ねた、それらの幸福は果たして自分のものであるか、それは他人の幸福ででき上がってるものではあるまいか、老いたる自分が没収し奪い取ったこの娘の幸福からでき上がってるものではあるまいか、それは窃盗ではあるまいか...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...自ら気づかずしてそれを観照しつつある...
中井正一 「「壇」の解体」
...鏡花氏の江戸的たるとは自ら別種の傾向を取つて居るものであつて...
永井荷風 「谷崎潤一郎氏の作品」
...自らの魂のなかで...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...他をはずかしめると共に自らを低くする事に平気なのです...
長谷川時雨 「平塚明子(らいてう)」
...自ら私権を保護して鉄石の如くなる士人は...
福沢諭吉 「日本男子論」
...照子は「スラリとした人」に自らを任じてゐるのだ...
牧野信一 「或る日の運動」
...されど歌の詞(ことば)と物語の詞とは自ら別なり物語などにある詞にて歌には用ゐられぬが多きなど例の歌よみは可申候...
正岡子規 「歌よみに與ふる書」
...自ら頭が下るのである...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...自らの魔夢にうなされ...
吉川英治 「大岡越前」
...自分の明察の過(あやま)たなかったことを自ら祝し...
吉川英治 「三国志」
...『今やロンドン中に於ける君の評判は君自らも勿論知っているに違いないと信ずる……』ドリアンは溜息を吐いた...
渡辺温 「絵姿」
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