...自己の獲得する所は自と他と共に所有するが如きもの...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...吾も人も自と歌會に往くのが非常に張合があつて愉快である...
伊藤左千夫 「竹の里人 一」
...父親というのはバルト地方の貴族を出自とするロシア系ドイツ人であり...
C. スミス C. Smith The Creative CAT 訳 「いえ、いえ、ラゴーフにはもう!」
...他と自との交錯する上に完全に動いて行つて...
田山録弥 「或新年の小説評」
...又は通人などに見るあきらめから起つた消極的の自とは反対に強い強いところがある...
田山録弥 「西鶴小論」
...更に進んでは自と他の上に融合する深い心理を……...
田山録弥 「自からを信ぜよ」
...下女も遣わぬ母刀自と妹さんは...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...各自と生命を共にし...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...自と他との區別の存する限り...
波多野精一 「時と永遠」
...この空間性こそ一切の互に相容れぬ自と他との關係の典型であり根源である...
波多野精一 「時と永遠」
...はじめて愛として甦へり自と他との共同として成立ち得るのではなからうか...
波多野精一 「時と永遠」
...自と他との共同は...
波多野精一 「時と永遠」
...それ故自と他との兩實在者の交渉は...
波多野精一 「時と永遠」
...年寄の涙もろさから自と流れ出るものと思いなすかもしれない...
宮本百合子 「大いなるもの」
...自と他は既にそのように結び合わされてしまっている...
三好十郎 「「冒した者」について」
...今の曾能子(そのこ)刀自と倶に...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...」昔妙齢にして長刀を錬習した柏が今曾能子刀自として健在せることは...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...刀自という名の意味が不明になった結果...
柳田国男 「木綿以前の事」
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