...私の部屋は川に臨んでゐて...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...その田池に臨んで...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...われわれが見るとムッソリニが閲兵式に臨んでいるニュース映画もこれと全く同格な現象のニュースとして実におもしろく見られるのである...
寺田寅彦 「映画雑感(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...高橋蔵相は予算閣議に臨んで陸海軍に夫々一千万円の予算復活を許して...
戸坂潤 「世界の一環としての日本」
...もうその母人は大勢の男女の教場に臨んで...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...家に帰るため円タクに乗ろうとするに臨んでは...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...今最期(さいご)に臨んでそれを示すといったそうである...
中里介山 「法然行伝」
...土手の果には鬱然たる森が有つて其森から手を出した樣に片側建の人家が岸に臨んで居る...
長塚節 「おふさ」
...国家が非常事態に臨んでいるから...
中谷宇吉郎 「寺田寅彦の追想」
...あらゆる卒業式に臨んで祝詞を読むと一般である...
「元日」
...松村の細君も今その危機に臨んで居るんだから...
平出修 「瘢痕」
...終りに臨んで重ねて言うが世間でいうアマリリスは決して Amaryllis Belladonna L. ではなく...
牧野富太郎 「植物記」
...その生涯の終りに臨んでいる...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...去るに臨んで番語で猴に言い付ける...
南方熊楠 「十二支考」
...ここ江南に臨んで強大の呉を一挙に粉砕せんとし...
吉川英治 「三国志」
...これこそいま終りに臨んでなす最後のご恩報じの一言であると結んであった...
吉川英治 「三国志」
...無為無策のまま臨んでも...
吉川英治 「三国志」
...そして高舞台の勾欄(こうらん)の端から下を臨んで...
吉川英治 「新・水滸伝」
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