...而して終末の審判はノアの大洪水の如くに大水大風を以て臨むとのことである...
内村鑑三 「聖書の読方」
...われ老境に臨む時...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...青葉山に對し廣瀬川に臨む花壇川前町に鷦鷯一枝の安を得つゝある...
土井晩翠 「「晩翠放談」自序」
...或る意味で物理学は危機に臨むと考えられる...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...察する処、七十議会の解散が国民から意外に評判が悪くて、新党運動さえも思わしくないのを見て相当狼狽した林内閣が、総選挙に臨む、ジェスチュアの一つとして、この八大政綱を声明したものと思われる...
戸坂潤 「社会時評」
...男子の戦陣に臨むのと同様に...
中里介山 「大菩薩峠」
...斯うした卑劣と臆病と破廉恥とが野蛮に臨む文明の典型的な姿態(すがた)である...
中島敦 「光と風と夢」
...だから大きい寸法には大きい服地をもって臨むばかりだ...
新美南吉 「童話における物語性の喪失」
...世界が唯一的に我々に臨むことである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...岡っ引として異常な事件に臨む緊張というよりは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...この歌の眼目は鴨川に臨む青楼らしい家の春の朝の情調を伝へるにある...
平野萬里 「晶子鑑賞」
...おそろしき絶對的無理想の淵に臨むべければなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...ピュロスがその軍隊の大閲兵式に臨むと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...普代(ふだい)の官有林というのが海に臨む段丘の上にあって...
柳田国男 「雪国の春」
...――殊に一方は優越を自負(じふ)して役に臨む場合には...
吉川英治 「上杉謙信」
...生贄(いけにえ)へ臨む刹那(せつな)を思わすような貪欲(どんよく)と魅力であった...
吉川英治 「私本太平記」
...傲然(ごうぜん)ここへ臨むと思いのほか――供といえば可憐な一少年ひとりしか見えない...
吉川英治 「新書太閤記」
...武蔵が無条件で臨む筈はない...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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