...彼れの心には死に捕へられた人の上にのみ臨む物凄いあきらめが首を擡げかけた...
有島武郎 「潮霧」
...あるいは死が近く臨むといい...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...仁道を以て隣国に臨む...
大隈重信 「東亜の平和を論ず」
...しかし日本の兵が直ちに支那の国境に臨むという事には往々(おうおう)にして誤解を生じ易い...
大隈重信 「三たび東方の平和を論ず」
...上から下を臨むと...
大下藤次郎 「白峰の麓」
...華頂女学院に於ける俳句会に臨む...
高浜虚子 「五百句」
...日本人が支那人に対し漫然たる人種的優越感を以て臨むようなことはもとより避けねばならぬが...
津田左右吉 「日本に於ける支那学の使命」
...いちばん最初のいわゆる「海水浴」にはやはり父に連れられて高知浦戸湾(うらどわん)の入口に臨む種崎(たねざき)の浜に間借りをして出かけた...
寺田寅彦 「海水浴」
...「そこでいつでもいうことだが共産党に対しては司直はあくまで峻厳な態度で臨むことが必要だ...
戸坂潤 「社会時評」
...生れつき一種の特権貴族であったような気持ちで部下に臨む癖があるのは大抵幼年学校出である...
戸坂潤 「社会時評」
...フィンランド灣に臨む避暑地...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...世界が唯一的に我々に臨むことである...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...世界が唯一的に我々に臨む所に...
西田幾多郎 「絶対矛盾的自己同一」
...歩行の自由、坐臥(ざが)の自由、寐返りの自由、足を伸す自由、人を訪ふ自由、集会に臨む自由、厠(かわや)に行く自由、書籍を捜索する自由、癇癪(かんしゃく)の起りし時腹いせに外へ出て行く自由、ヤレ火事ヤレ地震といふ時に早速飛び出す自由...
正岡子規 「墨汁一滴」
...「留さん」等が予を送る為の酒宴に臨む...
山本周五郎 「青べか日記」
...中国の経略に臨むもいいな」「いや...
吉川英治 「黒田如水」
...いまは野瀬(のせ)とよぶ渓流に臨むそこの小部落をあわせてもそんな戸数はなかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...自分たちへ高僧として臨むのでなく...
吉川英治 「親鸞」
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