...その又牛は僭越にも仰臥せる女を婬しつつあり...
芥川龍之介 「北京日記抄」
...人の横臥せるがごとく認めたることが判然と相分かり...
井上円了 「おばけの正体」
...扁石(ひらいし)の上に身を臥せる...
レミ・ドゥ・グルモン Remy de Gourmont 上田敏訳 「さしあげた腕」
...傍らに臥せる長男を呼び起せば...
大町桂月 「沖の小島」
...土間に臥せる小犬を抱き起せば...
大町桂月 「杉田の一夜」
...男二人横臥せる間のしりへに...
大町桂月 「房州紀行」
...横臥せる男の脛を枕にして臥す...
大町桂月 「房州紀行」
...録六首丈夫は船乘せむと海界の母が島邊にゆきて還らず小夜泣きに泣く兒はごくむ垂乳根の母が島邊は悲しきろかもちゝの實の父島見むと母島の荒き浪間にかづきけらしもはごくもる母も居なくに母島の甚振(いたぶる)浪に臥せるやなぞ鱶の寄る母が島邊に往きしかば歸りこむ日の限り知らなく秋されば佛をまつるみそ萩の花もさかずや荒海の島まつがさ集(三)七月二十五日...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...只時々その大柄なのには似合はず加減が悪いといつては臥せることがあつた...
長塚節 「隣室の客」
...おいよさんは時々朝から臥せることがある...
長塚節 「隣室の客」
...病と臥せる我の作略(さりゃく)を面白しと感ずる者さえあろう...
夏目漱石 「薤露行」
...尤も蒲團の頭の方を足の方より少々高くし、一面に少し坂になるように床を拵ひ、安樂に臥せる事、大によし...
福澤諭吉 「養生の心得」
......
牧野富太郎 「植物一日一題」
...○病みて臥せる身には日和程嬉しきはなし...
正岡子規 「病牀瑣事」
...臥せる牛は一生臥せるかといいければ...
南方熊楠 「十二支考」
...親なしになれなりけめや、さすたけの君はやなき、飯に飢て臥せる、その旅人あはれ」という歌に比して、表現法が著しく新しい...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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