...併し堅く汚れた床の中に困臥する身にも...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...今日吾々の起臥する家屋の樣に...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...先方は私が新聞記者になつたことに失望を感じたらしく學校を卒業して高等女學校の教諭になつたばかりで病臥する身となりました...
石川三四郎 「浪」
...かくて二十頭の牛は水上五寸の架床上に爭うて安臥するのであつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...行(ゆい)て病に臥する淑徳の婦人を見よ...
内村鑑三 「基督信徒のなぐさめ」
...恰も獅子の臥するが如し...
大町桂月 「鹿野山」
...遠き峯巒は、天半に連亙して、自然の墻壁を作り、近き群峯、脚下に起伏糾紛して、峯勢縱横、走るもの、蹲まるもの、臥するもの、立つもの、一に群獸の陸梁跳躍するが如く、峯と峯との間、即ち谷と云ふべきものの多きこと、啻に九十九にして止まらず...
大町桂月 「房州紀行」
...仰臥すると視野(しや)はもう空の一色であった...
鷹野つぎ 「窓」
...診察台に仰臥する...
外村繁 「澪標」
...その上に仰臥する...
外村繁 「澪標」
...妻は絆纏を私に渡し、照射室に入り、片肌を脱いで、寝台に仰臥する...
外村繁 「落日の光景」
...種々の都合上恒雄の家に起臥するようになったのである...
豊島与志雄 「囚われ」
...息苦しきため横臥する能はず...
中島敦 「かめれおん日記」
...歸郷の途次辻村にて木欒樹(むくろじ)の花散る蔭に引き据ゑし馬が打ち振る汗の鬣余が起臥する一室の檐に合歡の木が一株ある...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...彼はその脇(わき)に横臥するようにして声をかけた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...(これは『横臥する』とか『ごろごろしている』という動詞から出た有名な文句で白河夜舟氏を訪ねるなどという文句同様...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...また室に帰りて怠りて弓臥するに...
三好達治 「測量船」
...道に飢臥する現状と愛妻に抱かるる家居(いえい)との対照ではなくて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
便利!手書き漢字入力検索