...先方は私が新聞記者になつたことに失望を感じたらしく學校を卒業して高等女學校の教諭になつたばかりで病臥する身となりました...
石川三四郎 「浪」
...畳の上に坐臥する日本の風習は彼らのわらいを買うからおもしろくない...
伊丹万作 「映画と民族性」
...かくて二十頭の牛は水上五寸の架床上に爭うて安臥するのであつた...
伊藤左千夫 「水害雜録」
...恰も獅子の臥するが如し...
大町桂月 「鹿野山」
...二 天幕の一夜五六人臥するに足るだけの天幕を持ち行きけるまゝにて...
大町桂月 「北條より一ノ宮へ」
...以前のやうに病氣になればすぐ床を延べて靜臥するといふやうなことは思ひも寄らぬ境遇となつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...診察台の上に、私は仰臥する...
外村繁 「日を愛しむ」
...私は診察台の上に仰臥する...
外村繁 「澪標」
...妻は絆纏を私に渡し、照射室に入り、片肌を脱いで、寝台に仰臥する...
外村繁 「落日の光景」
...紐育(ニューヨーク)に滞留して仏蘭西人の家に起臥すること三年...
永井荷風 「砂糖」
...息苦しきため横臥する能はず...
中島敦 「かめれおん日記」
...余は毎日辨當が濟めば屹度そこに横臥する...
長塚節 「旅の日記」
...停泊中の一週間は船内に起臥することが禁じられてゐたからである...
野上豐一郎 「大戰脱出記」
...彼はその脇(わき)に横臥するようにして声をかけた...
原民喜 「美しき死の岸に」
...(これは『横臥する』とか『ごろごろしている』という動詞から出た有名な文句で白河夜舟氏を訪ねるなどという文句同様...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...河底を潜り上って同然泥中に平臥するがごとし(レオナード著『下(ラワー)ニゲルおよびその民俗篇(エンド・イツ・トライブス)』二三一頁)...
南方熊楠 「十二支考」
...また室に帰りて怠りて弓臥するに...
三好達治 「測量船」
...道に飢臥する現状と愛妻に抱かるる家居(いえい)との対照ではなくて...
和辻哲郎 「日本精神史研究」
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