...その間道は……あれ臠(みそな)はせ...
巌谷小波 「こがね丸」
...火焔(ほのほ)の臠(しゝむら)...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...家常茶飯的の平凡な人情の紛糾に人生の一臠(いちれん)を探して描き出そうとしている...
内田魯庵 「二葉亭追録」
...臠(きりじし)の生干(なまび)の色のなまぐさに...
薄田泣菫 「泣菫詩抄」
...葛城(かつらぎ)の神臠(みそな)はせ青き踏む大正六年二月十日 帰省の途次堺に寄る...
高浜虚子 「五百句」
...人に恥(は)ぢ神には恥ぢず初詣(はつもうで)神は唯臠(みそなわ)すのみ初詣推し量る神慮かしこし初詣十二月七日 偶成...
高浜虚子 「五百五十句」
...しかも豊艶な臠のくせに犯し難い気品を見せて...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...禁臠(きんれん)に近づいてはならぬぞ」姜はそこで懼(おそ)れて結納をかえした...
田中貢太郎 「青蛙神」
...僕去月二十五日より一臠(れん)の肉一滴の酒を給(た)べず...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...その頬(ほお)の一臠(れん)に舌鼓うつ時の感なるべし...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...其の人の書きました天廚禁臠と云ふ本がある...
内藤湖南 「弘法大師の文藝」
...恭シク一壜ノ葡萄酒ト一臠ノ牛肉トヲ具ヘテ自ラ其ノ舌ヲ祭ル...
成島柳北 「祭舌文」
...聖天子万機(ばんき)の朝政を臠(みそなわ)すによしとて...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...どうかまずその肉の一臠(いちれん)を嘗(な)めてみてください...
牧野富太郎 「植物知識」
...どうかまずその肉の一臠(いちれん)を嘗(な)めて見て下さい...
牧野富太郎 「牧野富太郎自叙伝」
...例の人魚の一臠(きれ)であった...
柳田国男 「雪国の春」
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