...こういう食糧が皆もとは味方の貯臓物であったのを私は見て取った...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...ふやけた臓物がきたならしくはみ出ている上に...
高見順 「いやな感じ」
...一帯に強烈な臭気が――人間の臓物が腐敗して行く臭気が流れてゐることであらう...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...臓物のアントは?」「牛乳」「これは...
太宰治 「人間失格」
...それから、忘れもしない、長いまをおいて(その合間合間に私たちは果実酒を飲んでいた)、鳩の肉汁が、臓物(もつ)が、焙った仔豚が出、鴨、鷓鴣(しゃこ)、花甘藍(はなキャベツ)、クリーム入りのまんじゅう、ミルクをかけた凝乳、ジェリー、そして最後にジャムつきの薄焼(ブリン)がでた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「妻」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...臓物でさえ、動物はその生のものを最も喜ぶ...
豊島与志雄 「「自然」」
...鯉や豚の脂肉や鶏の臓物など...
豊島与志雄 「食慾」
...犢の肉や臓物、豚の肉、まるのままの鶏、湖水のいろいろな魚や蝦、葱や大蒜(にんにく)や茴香、栗や筍、それからまた、百年もたったという老酒の甕も取出されていました...
豊島与志雄 「三つの悲憤」
...鍋のなかに臓物がことこと煮えてゐる...
林芙美子 「愛する人達」
...骨は臓物といっしょに海へ蹴こんだ...
久生十蘭 「ノア」
...その他の臓物(ぞうもつ)が引き出されてあって...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...食慣(たべなれ)ると牛の肉よりもこういう臓物(ぞうもつ)の方が好きになるそうです」小山「いずれまた臓物の料理を教えて戴きましょう...
村井弦斎 「食道楽」
...臓物だぜ...
カミイユ・ルモンニエエ Camille Lemonnier 森林太郎訳 「聖ニコラウスの夜」
...捨てるつもりでどけておいた魚の尾頭や臓物などの...
山本周五郎 「あだこ」
...その露路の奥の煤(すす)けた酒場では、彼の好む臓物が、鍋の中で泡を上げながら煮えていた...
横光利一 「上海」
...臓物のぐつぐつ煮えた鍋の奥では...
横光利一 「上海」
...魚の臓物のように...
吉川英治 「治郎吉格子」
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