...オメオメと猿が手を持つ蟻(あり)が臑(すね)を持つの風船に乗って旅しつつ廻るのと...
饗庭篁村 「良夜」
...イルマタールが水中から臑を出すと鴨がその上に金の卵を六つ生み...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...といふは自分達は失敬ながら世界を知らないで蚊の臑(すね)のやうな痩腕を叩いて日本主義の国粋主義のと慷慨(かうがい)振る癖に...
内田魯庵 「犬物語」
...向臑をスリ向いたので有つた...
江見水蔭 「硯友社と文士劇」
...青扇は団扇でしきりに臑(すね)の蚊(か)を払っていた...
太宰治 「彼は昔の彼ならず」
...私は百姓の向ふ臑を泥靴で力いつぱいに蹴あげた...
太宰治 「逆行」
...私は百姓の向う臑(ずね)を泥靴で力いっぱいに蹴(け)あげた...
太宰治 「逆行」
...次にどてらを尻端折して毛臑丸出しの短慶坊が...
太宰治 「新釈諸国噺」
...また太宰といふ男は馬場と對角線をなして向きあつたもう一方の隅の壁に背をもたせ細長い兩の毛臑を前へ投げだして坐り...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...恐しい毛臑(けずね)を頓着せずに露(あら)はして居るが...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...夏の青き宵は麦穂臑((すね))刺す小径の上に...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...あれと言ふ間もなく横にころべば井戸がはにて向ふ臑(ずね)したたかに打ちて...
樋口一葉 「大つごもり」
...親の臑(すね)を噛っているのは不可(いかん)...
二葉亭四迷 「予が半生の懺悔」
...そろり/\と臑皿の下へ手をあてがうて動かして見やうとすると...
正岡子規 「九月十四日の朝」
...黒き臑(すね)をあらわしたる童...
森鴎外 「文づかい」
...反絵は毛の生えた逞(たくま)しいその臑(すね)で霧を揺るがしながら石窖の前へ馳けて来た...
横光利一 「日輪」
...スリップにつけたレースがまんかいしてスカートから臑(すね)のあたりに××××るのはあまり感心しないがどうしたものか...
吉行エイスケ 「新種族ノラ」
...そいつは横腹で俺の臑を撫でてやろうと待ち構えてた...
J. S. レ・ファニュ J.S.Le Fanu The Creative CAT 訳 「ドラムガニョールの白い猫」
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