...ははあお前は、南シナ海の蒼(あお)い海の色をみて、きゅうに臆病風(おくびょうかぜ)に見まわれたんだな」竹見は、目玉をくるくるうごかしつつ、「臆病風なんて、そんなことは絶対にありません...
海野十三 「火薬船」
...署長が臆病風(おくびようかぜ)にとりつかれたら...
海野十三 「超人間X号」
...わたしがそのとき臆病風を吹かしたのは...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...乗客の大半は臆病風に襲はれた兵卒も同様...
永井荷風 「買出し」
...ぞっと臆病風に誘われて...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病風は一ぺんに吹飛んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ガン首の掛け換へを安く仕入れて來まさア」「その氣持だよ」八五郎が漸(ようや)く臆病風を吹き飛ばした樣子を見て...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...なほさら臆病風が染みこんでしまつたのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...恐らく臆病風(かぜ)だろうけど...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「道化玉座」
...臆病風に誘われたようにいう...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...臆病風に吹かれたな...
三好十郎 「斬られの仙太」
...ご辺は戦わぬうちから臆病風に吹かれておるな」「敵を知る者は勝つ...
吉川英治 「三国志」
...和平を唱える諸員の臆病風を呉国から一掃してごらんに入れます」和平派は色を失った...
吉川英治 「三国志」
...その臆病風(おくびょうかぜ)に見舞(みま)われたなと...
吉川英治 「神州天馬侠」
...そういう臆病風邪は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...臆病風(おくびょうかぜ)にふかれたぞと...
吉川英治 「平の将門」
...臆病風にふかれて変心したか...
吉川英治 「源頼朝」
...臆病風にふかれて踪跡(そうせき)をくらましたものと見なし...
吉川英治 「宮本武蔵」
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