...彼は臆病者だから、新しいことに挑戦するのが苦手です...
...あの人は臆病者だから、怖いもの見たさという言葉が全く当てはまらない...
...臆病者の犬は、突然の音に驚いてビクッとした...
...彼女の臆病者ぶりには、周りの人たちはどうしてもイライラしてしまうようだ...
...誰でも初めは臆病者だったと思う...
...其後も矢張その会堂に起臥(おきふし)して、天理教の教理、祭式作法、伝道の心得などを学んだが、根が臆病者で、これといふ役にも立たない代り、悪い事はカラ能(でき)ない性(たち)なのだから、家を潰させ、父を殺し、母を死なしめた、その支部長が、平常(ふだん)可愛がつて使つたものだ...
石川啄木 「赤痢」
...隊長は小心で臆病者でね...
梅崎春生 「狂い凧」
...悪人でありながら非常な臆病者(おくびょうもの)の私は...
江戸川乱歩 「双生児」
...根(ね)からの臆病者のくせに...
太宰治 「新ハムレット」
...あはれな臆病者は雌豹(めへう)の群に襲はれた驢馬のやうにおどおどして顔もあげずに縦横に首をふるばかりだつた...
中勘助 「銀の匙」
...今まで臆病者とばかり思い込ませていた若党の勇吉...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...不具者と臆病者の悲しさ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...あの人が訴人するか、屯所へ引渡したのなら別だけれど、あんな臆病者に、そんなことが出来る筈も無し――盛上(もりあが)って来る恐怖を、無理にも押付けて、およつは乾く唇を噛みました...
野村胡堂 「芳年写生帖」
...満寿子さんは臆病者どものやりかたをはじめからしまいまで見ていてひどい憂鬱症にかかり...
久生十蘭 「だいこん」
...恐れが容易に喚起される臆病者は...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...他人(ひと)から無精者だの臆病者だのと思はれたくもなかつた...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...家内にあって山上の虎声に駭(おどろ)き酒を傾(こぼ)したなどは余程の臆病者じゃ...
南方熊楠 「十二支考」
...寧ろ臆病者の算盤(そろばん)のほうを...
山本周五郎 「新潮記」
...侍でいて臆病者といわれるような者のところへは...
山本周五郎 「ひとごろし」
...まだ臆病者と云われるほうがいい...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「いやどうも私は臆病者で...
吉川英治 「三国志」
...臆病者は知らず、勇者には、大河も背水(はいすい)ノ陣になる」でも、菟我野(とがの)から天王寺のあいだでは、物見隊を先にめんみつな偵察をしながら進んだ...
吉川英治 「私本太平記」
...南保余一兵衛のような臆病者...
吉川英治 「宮本武蔵」
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