...一体私は頗(すこぶ)る臆病な青年であって...
内田魯庵 「硯友社の勃興と道程」
...どうも強そうな奴だが臆病な奴だというのでその仲間が先生の所にやって来て...
大隈重信 「明治文明史上に於ける福沢翁」
...自分自身の臆病な...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...ただ臆病なずうずうしさしか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...その臆病な口を封じた上...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三年前品川の問屋場に泥棒が入つて、役人を一人殺して千五百兩の御用金を盜んだのは、其處で働いて居る、一番臆病な、ガタガタ慶吉の仕業だつたとね...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...この臆病なロシアの皇太子は生涯にただ一度の恋愛をした...
久生十蘭 「淪落の皇女の覚書」
...それでも臆病な彼は...
牧野信一 「明るく・暗く」
...未だ半ばまでも達してゐないうちにそれをあきらめなければならない破目になりはしないか? と臆病な取越し苦労をして私は未練のあまり思はず唇を噛むのであつた...
牧野信一 「熱い風」
...臆病なばかりで――...
牧野信一 「素書」
...中だから先生の試験の日が迫つた時には、就中臆病な私は、何んな六ヶ敷い問題が出るだらう――と思ふと、激しく胸が震えて、今更の如くいら/\として、一冊分の半(なかば)も誌してないノートを繰拡げて厭世的となり、明方になつても眠れなかつた...
牧野信一 「文学とは何ぞや」
...恰で猛獣に餌でも与へるかのやうな臆病な物腰で...
牧野信一 「夜見の巻」
...(五月五日)二○余は性来臆病なので鉄砲を持つことなどは大嫌ひであつた...
正岡子規 「病牀六尺」
...せまくるしいある臆病な強情からそれを認めようとしないだけで...
山川方夫 「演技の果て」
...その胆の小さいことも臆病なことも絵に描いたようで...
山本周五郎 「新潮記」
...自分の競争者は無類に臆病な犬で...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...臆病な自分の足へ...
吉川英治 「松のや露八」
...臆病な「虫」といわれていた黒吉を...
蘭郁二郎 「夢鬼」
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