...松太郎は臆病な眼付をして...
石川啄木 「赤痢」
...お前はもう今迄のような臆病な心は持って居ないのだ...
谷崎潤一郎 「刺青」
...子供の時分にこの臆病な私の胆玉(きもたま)を脅かしたものの一つは雷鳴であった...
寺田寅彦 「家庭の人へ」
...臆病な……というより寧ろ臆病癖のあるU君は...
豊島与志雄 「轢死人」
...今に至るまで治りようもない・彼の「臆病な自尊心」もまた...
中島敦 「狼疾記」
...兄さんが臆病なばかりに...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...三年前品川の問屋場に泥棒が入って、役人を一人殺して千五百両の御用金を盗んだのは、そこで働いている、一番臆病な、ガタガタ慶吉の仕業だったとね...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臆病な有徳の士の希望を断つのか! 無恥な賭博者どもをゆたかに養ふのに...
原民喜 「氷花」
...自分もこんなことをしていいのかといったような臆病なようすで...
久生十蘭 「キャラコさん」
...臆病な、気の弱い、箸にも棒にもかゝらぬやくざものだ...
平出修 「逆徒」
...臆病な田舎ものの女共の魂は...
平出修 「夜烏」
...他人の異様な顔貌を怖れるやうな美しい臆病な身分の人達が...
牧野信一 「闘戦勝仏」
...最も臆病なわたしは...
牧野信一 「湖の夢」
...大へん臆病なのです...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...――そのうちにR村にもこんな噂がひろまつた……あそこの家の具足は、夜になるとひとりでに動き出して、村を彼方此方と散歩をする!(それは、臆病な私が、何時あれを見破つて復讐に来るかも計り知られぬ九郎の為の秘かな備へであつたのであるが...
牧野信一 「鎧の挿話」
...なんて臆病なおじさまなことか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...時には臆病なほど...
吉川英治 「宮本武蔵」
...内心は臆病なんだなあ」武蔵は...
吉川英治 「宮本武蔵」
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