...汝否といはゞ、そは卑怯なり、臆病なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...臆病な若い医者が初めて鋭利な外科刀(メス)を持つた時のやうな心持で極めて熱心に取扱つてゐた...
石川啄木 「葉書」
...勇敢な心臓を臆病な脳髄の用に立てようとしたところで...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...その思想の臆病なのとに驚かされないわけに行かない...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...自分自身の臆病な...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...それが、あの、「青い鳥」に綴方を掲載せられてからは、急に臆病な、いやな子になりました...
太宰治 「千代女」
...七農程臆病なものは無い...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...あの兇鳥(まがどり)が……あいつはおれの臆病な敵の間諜(かんちょう)だ……」彼にはまたしてもこの電流のようにすばやい閃(ひらめ)きが憫(あわ)れにも感じられて来た...
富ノ沢麟太郎 「あめんちあ」
...臆病な女だと云ふことが知れた...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...我が臆病な自尊心と...
中島敦 「山月記」
...何んて臆病な人達だろう...
野村胡堂 「踊る美人像」
...鼠のように息を殺して寝ている」「それほどの臆病なら...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その下手人の疑いが臆病な与茂吉に行くと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...從つて身體が逞しいのに似合はず臆病なのだ...
エム・ケー・ガンヂー 福永渙訳 「劒の教義」
...鏡の顔こそ臆病な至純な自分其ものである...
牧野信一 「白明」
...叮嚀にくさむらの奥まで走り込むほど臆病なのもいる...
室生犀星 「螽※[#「虫+斯」、第3水準1-91-65]の記」
...なんて臆病なおじさまなことか...
室生犀星 「蜜のあわれ」
...いったい、兄は臆病なのか、その逆なのか、と...
吉川英治 「私本太平記」
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