...汝否といはゞ、そは卑怯なり、臆病なり...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...思想の臆病なことは...
ピョートル・アレクセーヴィッチ・クロポトキン Pyotr Alekseevich Kropotkin 大杉栄訳 「革命の研究」
...私設雷専門取調委員長ってところだね……つまり……ソノ……臆病なんだな」と吐(ぬか)したには...
橘外男 「雷嫌いの話」
...あの臆病な子が、何処を押せばこんな元気の好い声が出るのだろうと、私は不思議に思いながら、見違える程盛装した友の様子をまぶしそうに見上げた...
谷崎潤一郎 「少年」
...ただ臆病なずうずうしさしか...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...実際はもっとも臆病な男だった...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それは臆病な自尊心とでもいふべきものであつた...
中島敦 「山月記」
...此の際にもまだ逃げるなどという臆病な言い方を彼は用いた...
中島敦 「南島譚」
...臆病な商人だからやった事でございます」「フーム...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...背後をふり返る者の眼には、もっと気弱い、臆病な影がある...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...この小さな冒險は臆病な僕等に氣に入る...
堀辰雄 「不器用な天使」
...今になって臆病なの...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...その彼の臆病な格好と云つたらなかつた...
牧野信一 「秋晴れの日」
...臆病な私は怖れてゐた...
牧野信一 「素書」
...大へん臆病なのです...
牧野信一 「美智子と歯痛」
...ほんとはただ高慢で臆病なのに...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...その悟性を卑屈な臆病なものにしております...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...臆病なことばかりいッてたんじゃ...
吉川英治 「大岡越前」
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