...倉皇(そうこう)と俥に身を隠した私自身の臆病な心もちが...
芥川龍之介 「開化の良人」
...何(なん)の臆病心(おくびゃうごゝろ)!ロレ まゝ...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...気持がひどく内気で臆病なようだったが...
豊島与志雄 「溺るるもの」
...或ひは潜在記臆とでもいふものがあつて...
中原中也 「一つの境涯」
...臆病に生れついた雀(すずめ)が案山子(かがし)を例の爺(じい)さんかと疑うごとく...
夏目漱石 「趣味の遺伝」
...平生なら臆病な僕の事だから...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...何んて臆病な人達だろう...
野村胡堂 「踊る美人像」
...どんな臆面もない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...下手人は臆病な与茂吉でなく...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...臆病なくらい内気で...
久生十蘭 「あなたも私も」
...両性間の情欲の絶滅に関する臆説である...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...韓忠献臆すらく、年六、七歳の時病(やまい)甚だし、たちまち口を張りて服薬する状のごとくして曰く、道士あり、犬を牽き薬を以て我に飼う、俄に汗して愈(い)ゆと、因って像を書いてこれを祀ると(『琅代酔編(ろうやだいすいへん)』五)...
南方熊楠 「十二支考」
...国許の人々がそこになんらかの「使命」を臆測するのは人情というべきであろう...
山本周五郎 「思い違い物語」
...早くもその結果を否定するのは臆断も甚だしいではありませんか...
与謝野晶子 「「女らしさ」とは何か」
...つまらん臆測をみだりにいうな...
吉川英治 「上杉謙信」
...すでに事件の表裏や臆測(おくそく)について...
吉川英治 「大岡越前」
...そこの饗応屋敷をめぐって険悪な臆測をさまざまにし...
吉川英治 「私本太平記」
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