...独無邪気ないたずら童子の頭に記臆(〔ママ〕)された許りであった...
伊藤左千夫 「井戸」
...一面には人に対して頗る臆病であって...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...川手氏を子供のように臆病にしてしまった...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...種々な臆測が伝えられて...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「情鬼」
...患者(かんじゃ)の臆病(おくびょう)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...臆した心が消えてゆく夢中になる...
千家元麿 「自分は見た」
...前もって彼女の臆病(おくびょう)さにつけ込んでいた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...その静かさに、それから、自分の臆病さに、反抗するように、わざと灯の影の暗い天井を仰いだ...
直木三十五 「南国太平記」
...氣臆(きおく)れのせゐだ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...くそピーターズ、臆病なバカめが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...」などといふことを、酒などに酔つて高言する程の、一種の臆病者で、その言説が明日まで残ることはなかつた...
牧野信一 「貧しき日録」
...」男は臆面もなくぞろぞろはじめた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...高いところに臆せずよじのぼって...
山川方夫 「演技の果て」
...福井家中に隠れもない臆病者だ...
山本周五郎 「ひとごろし」
...「私は臆測や疑惑や勝手な想像で...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...臆面(おくめん)なく...
吉川英治 「江戸三国志」
...すでに事件の表裏や臆測(おくそく)について...
吉川英治 「大岡越前」
...臆測しすぎるかもしれないが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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