...臆病らしい眼を怯々然(きよろ/\)と兩側の家に配つて...
石川啄木 「赤痢」
...臆病(おくびょう)に慚愧心(ざんきしん)が起こって...
伊藤左千夫 「春の潮」
...魔子は臆面(おくめん)のない無邪気な子で...
内田魯庵 「最後の大杉」
...臆病さうに上眼越しにチラチラと彼女を見てはくどくどと云つてゐる...
武田麟太郎 「現代詩」
...臆病(おくびょう)者も眼に涙を浮かべた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...それが一層彼の心を臆病ならしめた...
豊島与志雄 「少年の死」
...一行の生死についていろいろの臆測がなされました...
豊島与志雄 「北極のアムンセン」
...始めから終りまで読むのに三時間かかった事を記臆(きおく)している...
夏目漱石 「倫敦消息」
...少し臆病にまたたきます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「小僧が臆病窓を開けて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...臆病風は一ぺんに吹飛んでしまひました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...陽春二三月 楊柳斉作レ花春風一夜入二閨闥一楊花飄蕩落二南家一含レ情出レ戸脚無レ力 拾二得楊花一涙沾レ臆秋去春来双燕子 願銜二楊花一入二裏一灯の下に横座りになりながら...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...いろんな臆測(おくそく)と歪曲(わいきょく)に満ちていたが...
原民喜 「壊滅の序曲」
...彼等の最後の臆測などは根柢から覆えされてしまった...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...単なる臆説と考え得るのみである...
トマス・ロバト・マルサス Thomas Robert Malthus 吉田秀夫訳 「人口論」
...おどおどした臆病な色をあらはしてゐた...
室生犀星 「蒼白き巣窟」
...胸臆真憂悸...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...「なにを臆(おく)すかッ...
吉川英治 「三国志」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??