...血膿(ちうみ)にまじった...
芥川龍之介 「偸盗」
...さうして病者の膿を持つた指に接吻した...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...五年まえに盲腸を病んで腹膜へも膿(うみ)がひろがり...
太宰治 「俗天使」
...ひょっとすると肝臓膿瘍(のうよう)を起しているのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...肝臓に膿(うみ)を持つ病気である...
谷崎潤一郎 「細雪」
...膿爛相を眼に馴染ませると...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...膿だらけの傷口を接吻することもできるくらいです……」「ほかならぬそういうことを空想されるとすれば...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...内治外交の兩面に救ふ可からざる壞膿を生じて...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...塹壕の中には膿を浮べた分泌物が溜っていた...
直木三十五 「大衆文芸作法」
...この心にはまだまだ我慢邪慢の膿(うみ)のついた衣が幾重(いくえ)にも纏(まと)いついておりまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...腹の病気(この中にたぶん赤痢がふくまれる)、腸管寄生虫、直腸炎、痔、上腹部の病気、心臓病、頭痛、排尿痛、消化不良、頸の腫脹、咽喉痛、肝臓病、約30の眼の病気、鼻、耳、歯の病気、腫瘍と膿瘍...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...木材につけたこぶで膿瘍を開き...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...蓄膿症はつらいとか...
原民喜 「四五ニズム述懐」
...絶えず膿の溜つた眼ばかり見つけてゐるため...
北條民雄 「戯画」
...重病室の患者が出す強烈な膿の臭ひよりは耐へ易く思つた...
北條民雄 「間木老人」
...若い眼も心も崩壊の膿汁(うみ)にふれていながら...
宮本百合子 「偽りのない文化を」
...二十六日ごろ傷が或は化膿するかもしれないと云う状態になって...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...玄一郎は傷が膿(う)んだりして...
山本周五郎 「いさましい話」
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