...膿血や腐肉が流れつくした後に...
會津八一 「一片の石」
...五カ月間積り重なった雪の解けたために膿(う)み放題に膿んだ畑から...
有島武郎 「カインの末裔」
...たら/\と早(は)や膿(うみ)の垂(た)れさうなのが――丁(ちやう)ど明(あ)いて居(ゐ)た――私(わたし)たちの隣席(となり)へどろ/\と崩(くづ)れ掛(かゝ)つた...
泉鏡太郎 「雨ふり」
...頭から足の先まで化膿した腫物に蔽われながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...いまは、膿も、あまり出なくなつて、からだも輕くなり、かうして床に腹這ひになり原稿を書けるやうになりました...
太宰治 「知らない人」
...ひょっとすると肝臓膿瘍(のうよう)を起しているのではあるまいか...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あたりは全く地が膿んで...
田山花袋 「道綱の母」
...膿(うみ)をもって来たのであった...
徳田秋声 「仮装人物」
...行政體統の膿壞は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...行政体統の膿壊は...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...傷が皆化膿しています...
永井隆 「長崎の鐘」
...認識された病気は、結膜炎――主症状は、発赤、腫脹、分泌、であって、それぞれ独立に治療される――炎症性角膜混濁、角膜の膿瘍、流涙症、縮瞳症、白斑症、眼瞼の斑状出血、斜視、稗粒腫、結膜浮腫、眼瞼下垂、逆さまつげ、など...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...十二畳半の部屋いつぱいに膿の臭ひがたちこめ...
北條民雄 「盂蘭盆」
...室内は膿汁に汚れたガーゼと繃帯でいつぱい...
北條民雄 「続癩院記録」
...どれの根にも膿の嚢(ふくろ)がついて居ました...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...胸のところは腫物(はれもの)の膿(うみ)のため...
山本周五郎 「青べか物語」
...胸のところは膿(うみ)のために着物がはり着いてとれなくなっている...
山本周五郎 「お繁」
...やぶれた傷口は柘榴(ざくろ)の如く膿(う)み...
吉川英治 「親鸞」
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