...こりゃ初子さんなんぞは殊に拳々服膺(けんけんふくよう)すべき事かも知れませんぜ...
芥川龍之介 「路上」
...清國は可成日本の利益に反する態度を採れるの傾きあり日本は清國に對して一と通りの責任に止まらず指導の重任に膺り清國に向つて大なる恩惠を與へたるにも拘らず清國をして兎角日本の利益に反する態度を採らしむるに至るは外交機關の振はざるに因る...
石川啄木 「雲間寸觀」
...直ぐもう國を擧げて膺てや懲せや清國をといふ氣になつたのだ...
石川啄木 「大硯君足下」
...なぜ正々堂々と名乗りを挙げて彼に膺懲の一太刀を加へなかつたか...
太宰治 「お伽草紙」
...なぜ正々堂々と名乘りを擧げて彼に膺懲の一太刀を加へなかつたか...
太宰治 「お伽草紙」
...斯(か)かる不親切な車掌は大に膺懲(ようちょう)せざるべからずと...
辰野九紫 「青バスの女」
...聖眷(せいけん)を膺(う)け...
田中貢太郎 「続黄梁」
...世に誉れ高くまします父君の治世久しく多福を膺受(ようじゅ)し給いしを眷顧(けんこ)せる神徳によりて...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...悔悟すれども膺懲(ようちょう)の奇策なければ淪胥(りんしょ)与(とも)に喪(ほろ)ぶるの外致し方なし...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...彼は遂に議長に勅選せられて第十議會に膺りたりき彼れが議長としての伎倆は益々世間に認識せられたりき彼れの政敵は彼れを呼で壓制議長といひ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さてこの原理を服膺(ふくよう)した上で時事問題に臨(のぞ)んで見るがいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...よろしく膺懲(ようちょう)すべしという歌が流行(はや)った...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...露国膺懲(ようちょう)の建白書を...
火野葦平 「花と龍」
...徹底的に膺懲(ようちょう)してやらんと...
火野葦平 「花と龍」
...卓膺(たくよう)には張飛をつけて...
吉川英治 「三国志」
...不忠の臣の膺懲(ようちょう)も...
吉川英治 「三国志」
...尊氏の意を服膺(ふくよう)して...
吉川英治 「私本太平記」
...悪政府の大官を膺懲(ようちょう)しようという快事だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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