...こりゃ初子さんなんぞは殊に拳々服膺(けんけんふくよう)すべき事かも知れませんぜ...
芥川龍之介 「路上」
...清國は可成日本の利益に反する態度を採れるの傾きあり日本は清國に對して一と通りの責任に止まらず指導の重任に膺り清國に向つて大なる恩惠を與へたるにも拘らず清國をして兎角日本の利益に反する態度を採らしむるに至るは外交機關の振はざるに因る...
石川啄木 「雲間寸觀」
...米国造船能力の消長にあるのを思ふと独逸膺懲(ようちよう)の鑰(かぎ)は...
薄田泣菫 「茶話」
...俺は膺懲論に与(くみ)していたのではない...
高見順 「いやな感じ」
...なぜ正々堂々と名乗りを挙げて彼に膺懲の一太刀を加へなかつたか...
太宰治 「お伽草紙」
...其の聖鑒を蒙りて任に憲法立案の事に膺るや...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...さてこの原理を服膺(ふくよう)した上で時事問題に臨(のぞ)んで見るがいい...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...よろしく膺懲(ようちょう)すべしという歌が流行(はや)った...
萩原朔太郎 「日清戦争異聞」
...徹底的に膺懲(ようちょう)してやらんと...
火野葦平 「花と龍」
...之を服膺(ふくよう)して...
慶応義塾 「修身要領」
...僕みたやうな毛の生えた虱にはなんだか服膺出来さうにもないやうな気がするのだ...
北條民雄 「独語」
...為将帥者不可不服膺...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...則拳拳服膺(すなわちけんけんふくようして)...
森鴎外 「渋江抽斎」
...己の服膺(ふくよう)しているのは...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...膺懲(ようちょう)の剣...
吉川英治 「三国志」
...卓膺(たくよう)...
吉川英治 「三国志」
...武家の膺懲(ようちょう)を思(おぼ)し立たれ...
吉川英治 「私本太平記」
...悪政府の大官を膺懲(ようちょう)しようという快事だ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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