...大膳殿もたいそう面目を施しまして...
谷崎潤一郎 「聞書抄」
...「あれが山崎か」「左様でございます」「何だ、山崎は病人か」「お目が御不自由で、それゆえ失礼ながらこのままとおっしゃって、槍を杖に突いて、おいででござりまする」「そりゃ訝(おか)しいぞ」二人は面(かお)を見合せていた時に、廊下を渡って来た人、黒の紋付を着流して腰に両刀、それで九尺柄の槍の石突(いしづき)で軽く廊下の板を突き鳴らしながら、「珍らしいところで神尾主膳殿、拙者は山崎でござる、山崎譲、山崎譲」槍を杖(つ)いて来たのは机竜之助で、「神尾殿、神尾主膳殿、珍らしいところでお目にかかる」早やその部屋近くまで来たから擬(まが)いの神尾主膳は、「山崎、あの、御身が山崎譲殿に相違ないのか」「いかにも山崎譲、先日は失礼致した、御免あれよ」竜之助はこう言って、槍を携えたままで彼等の部屋の中へ入ってしまいました...
中里介山 「大菩薩峠」
...何しにここへ来られた」「ちと用事あって」「何用があって」「神尾主膳殿まで罷(まか)り越(こ)したく」「神尾主膳殿方へ? して貴殿は何者」「拙者は江戸麹町番町...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳殿か」竜之助はそれを知って...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳殿もこれから身持ちが改まって出世をすることでしょう...
中里介山 「大菩薩峠」
...主膳殿も申しておりました」「左様でございますな……あれで能登様もなかなか肯(き)かぬところがおありなさるから...
中里介山 「大菩薩峠」
...「神尾主膳殿へ?」と言って辻番は...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの神尾主膳殿の許に...
中里介山 「大菩薩峠」
...あの神尾主膳殿は何の宿意あってか...
中里介山 「大菩薩峠」
...何をなさるんで」「拙者を躑躅ヶ崎まで連れて行ってくれ」「そりゃいけません」「なぜいかんのだ」「そりゃいけません」「神尾主膳殿に会いたいのだ」こう言って引き寄せた兵馬の言葉が...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾主膳殿は躑躅(つつじ)ヶ崎(さき)におられるかおられぬか...
中里介山 「大菩薩峠」
...そなたの以前仕(つか)えていた神尾主膳殿が...
中里介山 「大菩薩峠」
...「神尾主膳殿」兵馬は...
中里介山 「大菩薩峠」
...そのお方は神尾の殿様」「この人を神尾主膳殿と知っているそなたは?」「まあ...
中里介山 「大菩薩峠」
...この方は神尾主膳殿であるが...
中里介山 「大菩薩峠」
...神尾主膳殿というお方のために...
中里介山 「大菩薩峠」
...「これはこれは神尾主膳殿...
中里介山 「大菩薩峠」
...「珍しや、神尾主膳殿、御壮健で」「これは土肥庄次郎、その後はどうした」この男だけが、初対面でなかったのです...
中里介山 「大菩薩峠」
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