...さうして彼は自ら膨れることによつて内容を空しくする...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...強者の眞似をすることによつて弱者は唯膨れるのみである...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...自分勝手に大きく膨れる...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...天使は風船玉の様に膨れる...
李箱 「興行物天使」
...さうして腹の膨れるといふことは...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...さうして腹の膨れるといふことは...
石川啄木 「第十八號室より」
...――彼は膨れるように見え...
スティーヴンスン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「ジーキル博士とハイド氏の怪事件」
...私は久しぶりで胸の膨れる思ひであつた...
中島敦 「かめれおん日記」
...其頃は土用に入つて間もないのであつたが畑の大豆は莢が急に膨れる...
長塚節 「芋掘り」
...白帆はふつと膨れると耳もとで帆綱がぎり/\つと鳴つてやがてばさ/\とたるむ...
長塚節 「佐渡が島」
...それが膨れると自然と達磨(だるま)の恰好(かっこう)になって...
夏目漱石 「門」
...こんなに膨れるわけがない...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...いい! とお勢は膨れる...
二葉亭四迷 「浮雲」
...お房の頬(ほゝ)が膨れる...
三島霜川 「平民の娘」
...四倍大きくなりましてしょう」小山「実によく膨れましたな」お登和嬢「焼粉を入れないカステラでさえあの通り膨れる処へ焼粉が沢山入りましたからこの通り大きくなりました...
村井弦斎 「食道楽」
...それを焼くとソラこの通りよく膨れるだろう...
村井弦斎 「食道楽」
...非常に膨れる...
村井弦斎 「食道楽」
...膨れるっていわれると...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「にんじん」
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