...そうしてそれはリッターのいわゆる『遠心的』星雲を形成して次第にますます膨張を続けつつ徐々に空間中に瀰散するであろう...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...熱で固まらせた蝸牛の粘ついた液は、初めに膨れて、それから縮む...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...顔を膨(ふく)らましてみせた...
海野十三 「空襲葬送曲」
...早く帰ってくるのよ」彼は膨(は)れぼったい眼を気にしながら出ていった...
海野十三 「俘囚」
...あの着膨れた二羽の雀の何だか不足がましい...
薄田泣菫 「独楽園」
...染めた様に緑な萼(がく)から白く膨(ふく)らみ出た蕾(つぼみ)の幾箇を添えて...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...俄然(がぜん)膨脹するを見る...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...真中から徐ろに膨らんでくるようでした...
豊島与志雄 「沼のほとり」
...おふさは稍膨れた包を抱へて鬼怒川の土手を歸りつゝある...
長塚節 「おふさ」
...温度の時間的変化によって箱の内部の空気が膨脹収縮するためによるものである由と聞いたことがある...
中谷宇吉郎 「粉雪」
...君はあの死体の容積が二三倍に膨脹し...
原民喜 「火の踵」
...巻尺を使ってポケットの膨らみを測りながらその大きさに合せ...
久生十蘭 「魔都」
...ルネサンス後の世界が大膨張をとげて近代文学を生んでゆく時になると...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...彼らの生産力は膨脹した...
横光利一 「静かなる羅列」
...このたびは矢代自身の裡から膨脹する不安を覚えて...
横光利一 「旅愁」
...昆虫はじいっと背から沁みとおる太陽に腹を膨(ふく)らませていた...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...下頬膨(しもぶく)れにふっくらと肥え...
吉川英治 「親鸞」
...開口部の約三メートル上に奇妙な膨らみがあった...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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