...一膝前に乗り出すと...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...刑事部長も一膝前にのり出した...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...一同が火鉢の傍を離れて膝前をつくろって坐り直し...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...「是非伺ひませう」と一膝前へ乗り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...権左衛門は一膝前へ乗り出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...」悪戯者(いたづらもの)の延若は鴈治郎の困るのが面白さに一膝前へ乗り出して来た...
薄田泣菫 「茶話」
...重く屈(かゞ)み加減になつてる行田とはいつも兩人(ふたり)ながら膝前をきちりと合はせて稽古の座敷の片隅に並んで座つてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...女工監督が横板と女工たちの膝前に目をそそいだ...
豊島与志雄 「現代小説展望」
...膝前(ひざまえ)の貧乏徳利を顎でさしてみせた...
久生十蘭 「ボニン島物語」
...膝前一尺通りの処を佶(きっ)と視据えた...
二葉亭四迷 「平凡」
...立てた膝前が割れて...
山本周五郎 「花も刀も」
...縞物(しまもの)の膝前(ひざまえ)をキチンと折って...
吉川英治 「江戸三国志」
...一膝前へすりだしてきた...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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