...思わず手が婆さんの膝(ひざ)にさわったから...
芥川龍之介 「運」
...大王は照射(ともし)が膝を枕として...
巌谷小波 「こがね丸」
...坊ちやんがお膝にお零(こぼ)しになる御飯粒を拾つてゐた...
鈴木三重吉 「桑の実」
...やっと膝まずいたと思うまに...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...敏子の膝に抱かれる...
豊島与志雄 「裸木」
...幸いお膝元の用事は片付いたから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...そつと膝行(ゐざり)寄つて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...端正(たんせい)に膝(ひざ)に手を置いてしずかに微笑しながら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...名を名乗れ」播磨守が膝を叩(たた)いて叱咤(しった)した...
久生十蘭 「鈴木主水」
...余義なく叔母の方へ膝を押向け...
二葉亭四迷 「浮雲」
...モオリスもその膝下に加はる決意をなして...
堀辰雄 「モオリス・ド・ゲランと姉ユウジェニイ」
...地面へ膝(ひざ)を突くと...
山本周五郎 「ちくしょう谷」
...淵老人が扇を膝に突いた...
夢野久作 「名君忠之」
...急にがくりと千鶴子の膝の上へ折れ崩れて泣き出した...
横光利一 「旅愁」
...勳章やをゴオドの膝へ投げた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...明りを灯(とも)すにも及ぶまい」膝の傍の大刀を寄せて...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこへ膝を折って具足のふところに幼いわが子を抱えて云い諭(さと)した...
吉川英治 「新書太閤記」
...いつの間にか膝がくずれ...
吉川英治 「宮本武蔵」
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