...」としっかと膝に手をかけて...
泉鏡花 「悪獣篇」
...今度は膝の右側に置かうとした...
薄田泣菫 「茶話」
...這(は)い寄る二歳の子を膝(ひざ)へ抱き上げた...
太宰治 「親という二字」
...机の前に少し膝(ひざ)を崩して坐り...
太宰治 「ろまん燈籠」
...やがて彼女を自分の片膝の上に坐らせ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「大ヴォローヂャと小ヴォローヂャ」
...畳に片手を突いて膝を崩(くず)していた...
徳田秋声 「足迹」
...膝の上に押し当てた両肩をゆすって...
豊島与志雄 「蘇生」
...試しに持ってッてみるさ」お延が礼を云って書物を膝(ひざ)の上に置くと...
夏目漱石 「明暗」
...膝頭(ひざがしら)から痛(いた)み始(はじ)めた...
夏目漱石 「門」
...若主人藤吉の後ろから臆病らしく小膝を屈めました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ふたたび床に膝をついたときになってやっと...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「城」
...膝に手を置いて神妙にあとを待っているから...
久生十蘭 「ユモレスク」
...あなた達は――胸から膝まで――すつかり黄金の甲冑で...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「或女友達への手紙」
...阿賀妻にとっては膝(ひざ)まずいて押しいただきたいものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...お婆さんの膝(ひざ)の上で長々とあくびをすると...
槇本楠郎 「仔猫の裁判」
...仁吉の膝がしらに...
吉川英治 「治郎吉格子」
...ただ軍扇を膝について...
吉川英治 「新書太閤記」
...奉行はそのことについて、何ぞ、明白に吟味(ぎんみ)をお遂げなされたか」「さ……それは」「まだある!」老人は、敵の陣へ迫る猛将のように、膝をひらいた...
吉川英治 「牢獄の花嫁」
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