...それともあの縞(しま)の御召(おめ)しか? ――兎(と)に角(かく)母は窓を後(うし)ろにきちりと膝を重ねた儘...
芥川龍之介 「わが散文詩」
...投げ出してゐた兩の足を縮めてこちらの方へ膝を向け直して坐わつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...きちんと膝に手を置いて...
海野十三 「第四次元の男」
...自分は袖を膝の上に載せたまま...
鈴木三重吉 「千鳥」
...その辺にすこぶるたくさん生えている膝くらいまでの高さのこんもりした下生(したばえ)とで隠されていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...重く屈(かゞ)み加減になつてる行田とはいつも兩人(ふたり)ながら膝前をきちりと合はせて稽古の座敷の片隅に並んで座つてゐた...
田村俊子 「木乃伊の口紅」
...トルコ風に膝頭ですわって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...膝(ひざ)の上に仕事を置いて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...手も、膝も顫えた...
直木三十五 「南国太平記」
...面と、腕と、膝との三段を、透間(すきま)もなく責め立てて敵を悩ますこともできます...
中里介山 「大菩薩峠」
...幸いお膝元の用事は片付いたから...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「花嫁の膝の上にございました」代って答えたのは...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...陣羽織を左の手に持ちて膝につき...
三木竹二 「いがみの権太」
...兩膝に馬の沓を當てがつて歩いてゐる...
三田村鳶魚 「物貰ひの話」
...休之助は膝と手綱とで...
山本周五郎 「風流太平記」
...膝を抱いて空ばかりを眺めてゐた...
横光利一 「悲しみの代價」
...膝に指を躍らせています...
吉川英治 「江戸三国志」
...膝行袴(たっつけ)などボロボロである...
吉川英治 「私本太平記」
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