...膝(ひざ)を宙に水を見ると...
泉鏡花 「絵本の春」
...膝の上でぺらぺらめくって...
梅崎春生 「記憶」
...浅草紙をまた膝の上へ置いたまま...
寺田寅彦 「浅草紙」
...肱と膝とをすりむいた...
豊島与志雄 「猫捨坂」
...ぴたりと端坐する膝は...
豊島与志雄 「白木蓮」
...膝(ひざ)の上に落ちたウエーファーの粉(こ)を払(はた)いた...
夏目漱石 「それから」
...夜叉(やしゃ)のような女じゃないか――あッ舌を噛み切りゃがった」平次の膝の下で...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...乾の膝の上へころがって行った...
久生十蘭 「金狼」
...阿賀妻にとっては膝(ひざ)まずいて押しいただきたいものであった...
本庄陸男 「石狩川」
...最初にスエスリング夫人が膝まずいてお手を頂いてキッスをする...
三浦環 「お蝶夫人」
...真赤な両手を膝の上にキチンと重ねながら...
夢野久作 「少女地獄」
...膝や靴などのビールだらけを覗きこみながら...
吉川英治 「折々の記」
...片膝折りに新九郎の全身へ眼を配って来た...
吉川英治 「剣難女難」
...もう」尼はいそいで白い手を膝の上で振った...
吉川英治 「私本太平記」
...「む! 万吉」ハタと膝を打って...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...風呂敷につつんで膝にのせていた...
吉川英治 「春の雁」
...『占めたッ』とルパンは膝を打った...
モウリス・ルブラン 新青年編輯局訳 「水晶の栓」
...膝に四つか五つになる娘が抱かれてゐた...
若山牧水 「木枯紀行」
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