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饗庭篁村 「木曾道中記」
...膓(はらわた)を掴(つか)み出して...
泉鏡花 「海城発電」
...下から吹き上げて来る風は膓(はらわた)から脳天にまで滲みこむように冷たかった...
高浜虚子 「富士登山」
...屍骸の膓(はらわた)にうごめいている蛆(うじ)の一匹々々をも分明に識別させたのであったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...歯ぐきから膓(はらわた)の底へ沁(し)み徹(とお)る冷(つ)めたさを喜びつつ甘い粘(ねば)っこいの実を貪(むさぼ)るように二つまで食べた...
谷崎潤一郎 「吉野葛」
...柿膓□ひとりの句二つについて――□旅の句...
種田山頭火 「其中日記」
...断膓亭襍稾出版についての用談なり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...断膓亭を訪はれ浮世絵の事を談ぜらる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...夕刻建物会社員永井喜平来り断膓亭宅地買手つきたる由を告ぐ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...發疹窒扶斯と膓窒扶斯との鑑別診斷でぐつと行詰つてしまつた...
長塚節 「開業醫」
...私は重い膓チブスに罹つて...
南部修太郎 「病院の窓」
...盲膓の方はどうしてもなさらなきやいけないの...
南部修太郎 「病院の窓」
...明後日あたり盲膓の手術だつて――附添の本田さんが云つてましたわ……」と...
南部修太郎 「病院の窓」
...膓捻轉をしたりして...
長谷川時雨 「四人の兵隊」
...これにも膓(はらわた)はたゝるべき聲(こゑ)あり...
一葉女史 「ゆく雲」
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樋口一葉 「別れ霜」
...斷膓の文はこれに盡きない...
横瀬夜雨 「花守」
...はじめはなんでも君の令兄都築豺膓子君がずつと以前天の川に投句してゐた関係から...
芝不器男 「不器男句集」
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