...洞簫(どうせう)の声(こゑ)は嚠喨(りうりやう)として蘇子(そし)の膓(はらわた)を断(ちぎ)りたれど終(つひ)にトテンチンツトンの上調子(うはでうし)仇(あだ)つぽきに如(し)かず...
三文字屋金平 「為文学者経」
...膓(ちょう)の疼痛(とうつう)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...それと膓詰とをパンの間へ挾(はさ)みながら器用な手つきで口の中へ運んだ...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...膓(ちょう)から出る息が一直線に吹き上げたのだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のおんな」
...膓(ちょう)から出る息が一直線に吹き上げたのだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...柿膓□ひとりの句二つについて――□旅の句...
種田山頭火 「其中日記」
...山の襞に添うた羊膓とした路...
田山花袋 「歸國」
...翁のことどもを忍びつゝ俳人ならぬ俗人の俗膓を洗ひ...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...断膓亭の小窗に映る樹影墨絵の如し...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...断膓亭を訪はれ浮世絵の事を談ぜらる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...此の断膓亭日記をかき始めてより早くも五年とはなれるなり...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...藤子は手術の缺陷のあつた爲めか盲膓炎を再發して昨年の秋に死んだのである...
南部修太郎 「疑惑」
...會社員の奧さんで肋膜がお惡い上に盲膓炎なんですつて...
南部修太郎 「病院の窓」
...明後日あたり盲膓の手術だつて――附添の本田さんが云つてましたわ……」と...
南部修太郎 「病院の窓」
...あゝ膓(はらはた)が腐(くさつ)た人(ひと)は子(こ)の可愛(かあい)さも分(わか)りはすまい...
樋口一葉 「にごりえ」
...専門の胃膓病院へ行かなければ駄目だねえ...
細井和喜蔵 「女給」
...穢物を出して膓の掃除をする...
松本文三郎 「印度の聖人」
...むき出しにされた醜い色とりどりの膓(はらわた)のようにうごめいて光っている...
山川方夫 「その一年」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??