...膓窒扶斯なりとの診斷をきゝて...
大槻文彦 「ことばのうみのおくがき」
...後草に九月十三夜の題(だい)にて「去年今夜侍(ジシキ)二清涼ニ一秋思ノ詩篇独リ断ツレ膓(ハラワタヲ)恩賜ノ御衣今在レ此(コヽニアリ)捧持(サヽゲモチテ)毎日拝ス二余香ヲ一」此御作に注(ちゆう)あり...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...下から吹き上げて来る風は膓(はらわた)から脳天にまで滲みこむように冷たかった...
高浜虚子 「富士登山」
......
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...両眼春昏(くら)くして薬を点ずること頻(しき)りなり」「須(すべから)く酒を傾けて膓(はらわた)に入るべし...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...屍骸の膓(はらわた)にうごめいている蛆(うじ)の一匹々々をも分明に識別させたのであったが...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...柿膓、柿の帶といふやうな書名は知つてゐるが...
種田山頭火 「其中日記」
...無用庵雨漏りいよ/\甚しき由留守居の者知らせに来りし故寐道具取片づけ断膓亭に送り戻さしむ...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...断膓亭に瓦斯暖炉を設く...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...断膓亭襍稾印刷校正に忙殺せらる...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...過日断膓亭襍稾を知友に贈呈す...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...自ら断膓亭尺牘を編む...
永井荷風 「断腸亭日乗」
...『急性盲膓炎です...
南部修太郎 「疑惑」
...藤子は手術の缺陷のあつた爲めか盲膓炎を再發して昨年の秋に死んだのである...
南部修太郎 「疑惑」
...甲斐なき悶に膓にゆべしやは...
一葉 「暗夜」
...これにも膓(はらわた)はたゝるべき聲(こゑ)あり...
一葉女史 「ゆく雲」
...穢物を出して膓の掃除をする...
松本文三郎 「印度の聖人」
...斷膓の文はこれに盡きない...
横瀬夜雨 「花守」
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