...この膏血をして罌粟の花根内に灌ぎ入らしめ...
芥川龍之介 「鴉片」
...そこでその頃誰からともなしに「鴉片煙中死人の膏血有り」などと口々に言ひ囃(はや)すやうになつた...
芥川龍之介 「鴉片」
...軈て濾過された膏血の様な河水が汪洋として流れ込んで来た...
李箱 「出版法」
...現時の世界に於て何處如何なる國の人民も過大なる軍事費の爲めに膏血を絞られざるはなし...
石川啄木 「雲間寸觀」
...人民の膏血を絞ることの愚を笑わざるものはなかろう...
大隈重信 「世界平和の趨勢」
...他人の膏血(こうけつ)を絞りて自家の口腹肉欲を飽かしむるごとき閑生活をなすものはあらず...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...相手の膏血を絞るというような結果は...
豊島与志雄 「程よい人」
...毎年我國民の膏血を集めてこれを外國に輸出するとは惜む可きに非ずや...
福澤諭吉 「亞細亞諸國との和戰は我榮辱に關するなきの説」
...膏血(こうけつ)流水のごとしと...
南方熊楠 「十二支考」
...隊一 天狗党の挙兵を何だと思うているかッ! 貴様達如き民百姓の膏血を絞って生きている大小の鬼畜を亡ぼすための挙じゃぞ...
三好十郎 「斬られの仙太」
...隊一 天狗党の挙兵を何だと思うているかッ! 貴様達如き民百姓の膏血を絞って生きている大小の鬼畜を亡ぼすための挙じゃぞ...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...貧民の膏血を涸(か)らして自ら肥えるのを見てゐる...
森鴎外 「大塩平八郎」
...自分たちの膏血(こうけつ)がぶッぱなされるように...
吉川英治 「脚」
...民の膏血(こうけつ)から産れた国家の物である...
吉川英治 「三国志」
...その労働力から膏血(こうけつ)までを...
吉川英治 「私本太平記」
...貢税(みつぎ)の膏血(こうけつ)でぶよぶよ肥っている廟堂(びょうどう)の豚めが...
吉川英治 「新・水滸伝」
...宝財永劫(とわ)の珠(たま)ならず位冠栄衣(いかんえいい)も何かせん民の膏血(あぶら)に灯(ひ)ともして奢(おご)りの華ぞあやうけれ明日(あす)にしもあれ一(ひと)あらしあらじと誰か知るべきや「こらッ」竹棒は檻車(かんしゃ)を撲(なぐ)って...
吉川英治 「親鸞」
...痩せたる民の膏血(こうけつ)で作った第宅(ていたく)の見すぼらしさよ...
吉川英治 「親鸞」
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