...軈て濾過された膏血の様な河水が汪洋として流れ込んで来た...
李箱 「出版法」
...全身からタラーリタラーリと膏汗(あぶらあせ)を流すではないか...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...石膏のかけらが床に落ちました...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...石膏のかけらではなくて...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...この変てこな石膏像を調べて見なくてはなるまいね...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...そこでゆっくり石膏像を調べて見ようじゃないか」私は云うまでもなく...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...彼はまたある種の眼病にローションと軟膏を推奨した...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...それに、あの、仙金膏とか、疝氣膏とか、あいつあ、いけない...
太宰治 「お伽草紙」
...爾(なんぢ)の途には膏(あぶら)したゝれり...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...盛り上り……とろりと膏気のありそうな肌をさらして...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...火傷(やけど)の跡などは絵の具と膏薬でどんなにでも偽装が出来ることで...
野村胡堂 「猟色の果」
...老人の手にしてゐる聖書の背革が傷んでゐると見えて一面に膏藥のやうなものが貼つてあるのや...
堀辰雄 「恢復期」
...おそらく絆創膏を使ったり...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...幹も葉もなめらかな膏を塗ったような笹で...
山本周五郎 「藪落し」
...その労働力から膏血(こうけつ)までを...
吉川英治 「私本太平記」
...膏薬(こうやく)と膏薬のあいだの顔の皮膚を真っ赤にさせた...
吉川英治 「宮本武蔵」
...それがただの石膏細工(せきこうざいく)に変ってしまっていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
...膏血(こうけつ)を絞りとるもので...
オン・ワタナベ(渡辺温) 「兵士と女優」
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