...それから後で又傷を膏薬でこすつてくれたので...
テオフィル・ゴーチエ Theophile Gautier 芥川龍之介訳 「クラリモンド」
...室生(むろふ)の陶器を愛する病は僕よりも膏肓(かうくわう)にはひつてゐる...
芥川龍之介 「野人生計事」
...ふた股膏藥じみた男の出入は禁止する! 「肝腎の用はどうしたい...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...石膏像をはこび出したときにも...
江戸川乱歩 「奇面城の秘密」
...一人でも多く石膏や粘土をつくね上げるものが出るのを希望する...
津田左右吉 「偶言」
...われわれはやまい膏肓に入って...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...昔板小屋の中でたくストーブの用をなしていた古い石膏(せっこう)の管が壁についていて...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...膏薬売(こうやくう)りの口上を聞き覚えて...
中里介山 「大菩薩峠」
...膏薬(こうやく)を貼り残した利助は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...生温い体温とじっとりとした膏じめりが掌につたわったばかりであった...
久生十蘭 「海豹島」
...少いけど、膏薬代を、といやはって、ここに、あずかって来て居ります」「そんな銭、要らん...
火野葦平 「花と龍」
...彼の搜してゐた石膏の首を(しかもそれは人間の生首の大きさぐらゐあつた!)白くぼやつと照らしたのである...
堀辰雄 「鼠」
...合唱する魔女等膏薬(あぶらぐすり)で元気を附ければ...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...いきなりその傷口に膏薬を塗ろうとした...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...膏(あぶら)の浮いた額を撫(な)でながら答えた...
山本周五郎 「季節のない街」
...その膏の乗って肥えた部分と...
山本周五郎 「寒橋」
...かよはそう云って膏薬を渡した...
山本周五郎 「風流太平記」
...それがただの石膏細工(せきこうざいく)に変ってしまっていた...
モーリス・ルプラン 菊池寛訳 「奇巌城」
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