...僕が去年の春扁桃腺(へんとうせん)を煩(わずら)った時に――まあ...
芥川龍之介 「路上」
...俯向(うつむ)いたままじっと涙腺を押えていた...
有島武郎 「星座」
...デモケデスはダレイオス王(Darius:ペルシャ王)夫人の乳腺潰瘍を治癒させたことにより奴隷から自由になった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...達也様は腺病質で皮膚が青白く滑(すべ)っこい...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「美人鷹匠」
...トラホームだの頸腺腫(けいせんしゅ)だのX彎曲(わんきょく)だの...
太宰治 「虚構の春」
...数年前カラ予ニハ前立腺(青年時代花柳病ヲ患ッタ頃ニハ摂護腺ト呼ンダモノダガ)肥大症ガアリ...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...ロゼチの描く腺病質(せんびょうしつ)の美女の絵も示された記憶がある...
寺田寅彦 「柿の種」
...甲状腺の活動が旺盛(おうせい)な時期には性的刺激に対する感度が高まると同時にあらゆる情緒的な刺激にも敏感になり...
寺田寅彦 「自由画稿」
...年を取ると涙腺の居ずまいが変ると見える...
寺田寅彦 「病院風景」
...ただ白っぽい髪の毛をした腺病質の連中に限るのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...ぢり/\と汗腺(かんせん)から搾(しぼ)れ出(いづ)る汗(あせ)が其(そ)の趾(あと)つけられた流(なが)れの途(みち)を絶(た)たないで其處(そこ)だけ蕎麥(そば)の埃(ほこり)を洗(あら)ひ去(さ)つて居(ゐ)る...
長塚節 「土」
...日頃肺門淋巴腺(りんぱせん)が腫脹(しゅちょう)して居たことや...
野村胡堂 「葬送行進曲」
...これ等のものが一しよになつて彼の涙腺に突き入つたのか...
平出修 「夜烏」
...私は扁桃腺をやられて...
堀辰雄 「續プルウスト雜記」
...私はすつかり扁桃腺をこじらせて...
堀辰雄 「旅の繪」
...分泌腺は抜いてある」ムーアも照れ笑い...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...体が腺病質なので...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...して見ると君が脳の全く自滅してしまわないのは甲状腺のお蔭かもしれないぜ」大原「ありがたい訳だな...
村井弦斎 「食道楽」
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