...彼は腹黒い性格で人を裏切ることがある...
...あの人の腹黒さは周囲からも知られている...
...腹黒い人は信用できないと思う...
...彼女は腹黒いという噂がある...
...腹黒い人とは距離を置いた方がいい...
...腹黒き主人の注意もありなん乎...
芥川龍之介 「大久保湖州」
...小町の“草紙洗”というのは、ご存じのとおり、宮中の歌合せに、大伴黒主(おおとものくろぬし)が、とうてい小町には敵わないと思ったものですから、腹黒の黒主が、小町の歌が万葉集のを剽窃(ひょうせつ)したものだと称して、かねて歌集の中へ小町の歌を書きこんでおき、証拠はこの通りといったので、無実のぬれ衣を被(き)た小町は、その歌集を洗って、新たに書きこんだ歌を洗いおとし黒主の奸計をあばくという筋なのです...
上村松園 「「草紙洗」を描いて」
...だんだん火星人の腹黒さがわかって来るとともに...
海野十三 「火星兵団」
...どうしてあんな慘めな樣子になつたのだらう? なぜ自分の名を打ち消したのだらう? そしてこゝの亭主のあの腹黒らしい男に何の用があるのだらう?」彼がかうして思案をめぐらしてゐると...
スティーヴンスン 佐藤緑葉訳 「若い僧侶の話」
...我を誘(さそ)はん腹黒き人の計略(たくみ)ならんも知れず...
高山樗牛 「瀧口入道」
...聞えぬふりをしているのかな? 腹黒いからなあ...
太宰治 「新ハムレット」
...べつだん腹黒い人というのではありませんが...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...腹黒き計略が歴々(ありあり)と見え透くようでござりまする...
中里介山 「大菩薩峠」
...なかなか腹黒いものだ...
中里介山 「大菩薩峠」
...天下を乗取ろうとした腹黒い奴である...
中里介山 「大菩薩峠」
...喜太郎は一寸良い男で、あの通りの辛抱人だが、腹黒くて陰氣で、性根が怖いから若い娘などに好かれる性(たち)ではない...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...父親は腹黒い馬を御するように上手く子供達の手綱を引かねばならない...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...西蔵人の腹黒いやりかたを...
久生十蘭 「新西遊記」
...腹黒い魔法使いです...
エルンスト・テオドーア・アマーデウス・ホフマン Ernst Theodor Amadeus Hoffmann 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...そして腹黒い屈従の微笑が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...永々図太くやって来た腹黒の鉄男子が...
宮武外骨 「一円本流行の害毒と其裏面談」
...口先ばっかりのどこまで柔媚(やわ)いかわからん腹黒男(はらぐろ)ぞ...
夢野久作 「斜坑」
...こんな腹黒い相談が成っていたとは...
吉川英治 「新・水滸伝」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??