...その姉と彼女とは腹違ひだと云ふこと...
伊藤野枝 「背負ひ切れぬ重荷」
...腹違いの弟の三郎が...
高見順 「いやな感じ」
...生前から腹違ひの二番目の伯父とは犬と猿ではあつたが...
辻村もと子 「春の落葉」
...品子は妹といっても、腹違いであり、小菊はお篠にとって義理の娘であった...
徳田秋声 「縮図」
...三 再婚と腹違いフョードル・パーヴロヴィッチは四つになるミーチャを手もとから追いのけてしまうと...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...それは腹違ひの兄弟で...
内藤湖南 「大阪の町人學者富永仲基」
...腹違の妹を片づけるにただの箪笥(たんす)と長持で承知するような母親ではない...
夏目漱石 「虞美人草」
...その実どこか似通った所のあるこの腹違(はらちがい)の姉の前に...
夏目漱石 「道草」
...腹違いの姉のお専は...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腹違いとは言っても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...――私には腹違ひの弟ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...後添を貰つて後に腹違ひの男の子が二人もあるので...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腹違いが多いから...
長谷川時雨 「一世お鯉」
...勿論拭うても拭ひ切れない腹違ひの意識が...
北條民雄 「鬼神」
...この腹違いの弟がひとすじの強い強い心を内に持っていようとはつゆしらなかった...
正岡容 「小説 圓朝」
...わずかに女御と腹違いの兄弟が大蔵卿(おおくらきょう)...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...今の母が生みました腹違いの妹が二人ありますが...
夢野久作 「少女地獄」
...いいかい、そこで何かの機縁から、甲賀様と馴染(なじ)みになって、いつか、日蔭の腹違いに、生れたものがお前(めえ)なのだ……イヤ、お綱さんだったのに違いない...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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