...腹蔵なく返事をする...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...腹蔵なくいえば文芸協会の芝居がそれほど立派なものだとは思わぬ...
内田魯庵 「明治の文学の開拓者」
...令息令嬢達の腹蔵(ふくぞう)なき性質から云っても...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...腹蔵なくお目にかけるためにまいったのでございます...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...腹蔵のない信頼的な満足しやすい性質だったから...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...腹蔵なく露骨に言ってのけた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...これと腹蔵なく語り合った...
中島敦 「弟子」
...その顔には常に真率(しんそつ)で腹蔵のない...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...(c)その認識する物事に関して確実な腹蔵のない判断をすること...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...何かの因縁(いんねん)だろうと思ってコンなお話をするんですからね……御腹蔵の無いところを打ち明けて下すった方が...
夢野久作 「復讐」
...さもなくては働けないとしているような腹蔵があるのではないかと考えられるふしもある...
吉川英治 「三国志」
...彼はその腹蔵のものを...
吉川英治 「三国志」
...かなりご腹蔵の底を洩らされておられたのだ...
吉川英治 「私本太平記」
...貴殿の御腹蔵のないお考えでは...
吉川英治 「新書太閤記」
...従来より一倍大きく腹蔵(ふくぞう)に据え直されたにちがいない...
吉川英治 「新書太閤記」
...「何事も腹蔵なく御談合を願えと...
吉川英治 「新書太閤記」
...腹蔵なく」「ありがとう存じまする...
吉川英治 「新書太閤記」
...佐々成政が、浜松を去り、やがて清洲でも、得るところなく、むなしく北陸へ帰ったと聞いて、家康が、「やれやれ」と、思っていると、またぞろその直後、紀州(きしゅう)の畠山貞政(はたけやまさだまさ)が、(腹心の者二名、そっとさし遣わしたれば、御引見のうえ、何ら、御腹蔵なく、篤(とく)と、御内議を給わりたい)とある書簡をもたせて、自身の家臣、江島太郎左衛門と渡辺和泉(わたなべいずみ)の両人をさし向けて来た...
吉川英治 「新書太閤記」
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