...午後四時から井生村楼(いぶむらろう)に催される演説会の演説の腹稿(ふっこう)をこしらえていた...
田中貢太郎 「赤い花」
...腹稿已(すで)に成り...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
...無論朝の内から腹稿(ふくかう)をして置く事も出来るからね...
ドストエウスキー Fyodor Mikhailovich Dostoevski 森林太郎訳 「鰐」
...雪の日といふ小説の一編あまばやの腹稿なる...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...自分には基督論(キリストろん)の腹稿(ふくかう)がある...
平出修 「計画」
...自分には基督論(キリストろん)の腹稿がある...
平出修 「計畫」
...同僚の噂咄(うわさばなし)はわが注文書の腹稿となり...
福沢諭吉 「学問のすすめ」
...其腹稿は既に幾十年の昔に成りたれども...
福沢諭吉 「新女大学」
...先生先天の思想に発して腹稿は既に幾十年前に成りたるに拘わらず...
福沢諭吉 「新女大学」
...現世の相對に對する腹稿の主義を蓄へたり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...かの相對に對する腹稿の主義を懷きて...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...腹稿主義を奉ずる個人逍遙あることを示したるなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...腹稿主義を奉ずる早稻田文學記者たる逍遙...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...故いかにといふに個人たる逍遙も時文評論記者もその腹稿主義を奉ずるところ相同じければなり...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...さて逍遙子が對相對生涯は其腹稿のみの主義なれば今これを評せむすべを知らず...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
...われは唯此腹稿主義の山房論文の逍遙子に向ひて世間法を求めし後に出でたるものなることを記臆しおかむのみ...
森鴎外 「柵草紙の山房論文」
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