...その土地の豐腴(ほうゆ)なることは...
ハンス・クリスチアン・アンデルセン Hans Christian Andersen 森鴎外訳 「即興詩人」
...これをおもへば繁栄豊腴(はんえいほういゆ)の大都会(たいとくわい)に住(すみ)て年々(ねん/\)歳々(せい/\)梅柳(ばいりう)※色(ぜんしよく)の春を楽(たのし)む事実(じつ)に天幸(てんかう)の人といふべし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...『釈日本紀』に曰く、常陸国風土記曰、夫常陸国者、堺是広大、地亦緬、土壌沃墳、原野肥衍、墾発之処、山海之利、人々自得、家々足饒、設有二身労耕耘、力竭紡蚕者一、立可レ取レ富豊一、自然応レ免二貧窮一、況復求レ塩魚味一、左山右レ海植レ桑種レ麻、後レ野前レ原、所謂水陸之府蔵、物産之膏腴、古人云レ、常世之国一、蓋疑此地、今浦島説話とタンホイゼル説話とを比較するに、楽土の淹留と云う点に於て、楽土の神女が、淹留者に懸想して、彼を迎えしと云う点に於て、数年間留まりしと云う点に於て、及び後に至りて往事を回想して、故郷を懐うの情起りしと云う点に於て、両個の説話は全く一致す...
高木敏雄 「比較神話学」
...また且つ平民の膏腴(こうゆ)...
田中貢太郎 「続黄梁」
...全く自家の腴(ゆ)を欲し富貴逸楽を希(こいねが)わんとて賄賂を行うもあり...
徳富蘇峰 「吉田松陰」
......
中村憲吉 「頼杏坪先生」
...瘠土(せきど)を開拓して膏腴(こうゆ)の地となし...
穂積陳重 「法窓夜話」
...一巻新詩収美腴...
森鴎外 「伊沢蘭軒」
...然れども地底の岩を音なしに流るゝ水こそ地面を膏腴(かうゆ)にする者なり...
山路愛山 「明治文学史」
...一面豐腴の畠地でこれから筑波山は手のひらで撫でゝ見たい位...
横瀬夜雨 「花守」
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