...白い腱(すじ)と赤い肉とが無気味な縞(しま)となってそこに曝(さ)らされた...
有島武郎 「カインの末裔」
...このベルリン出来の靴のおかげで右足の腱を痛め...
石川欣一 「可愛い山」
...彼は動脈と静脈の違いや神経と腱の違いを知らなかったし種々の膜はすべて類似の機能を持つと思っていたが...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...腱毛の隙からぼんやりと見るが早く...
ロード・ダンセイニ Lord Dunsany 松村みね子訳 「人馬のにひ妻」
...切れたんど」じぶんのアキレス腱(けん)のあたりをさすってみせ...
壺井栄 「二十四の瞳」
...動物物質では、血液(強壮剤として)、胆汁、ミルク(ヒト、メウシ、ゾウ、ラクダ、メヒツジ、メウマ)、バター(好まれた構成物)、乳清、蜂蜜、脂肪、骨髄、肉、皮膚、精液、骨(ヤギの骨を膏薬に)、歯、腱、角、鈎爪、爪(マラリアに対する燻蒸)、髪(皮膚傷のために燃やす)、胆石(オウシの)、尿(メウシの)、糞(メウシの糞は炎症に、ゾウの糞はハンセン病に)...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...それをばピンセットの尖に持ち上げられた腱を凝視しながら理解しようとしてる者もあれば...
野上豊一郎 「レンブラントの国」
...両方の足の腱が針金にでもなつたやうである...
北條民雄 「道化芝居」
...腱の打撲で、ほかは何でもありません...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...左腕の腱(けん)をナイフで切られたので...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...苦しいまでに漲る気魄にわななきながら、堅く皮膚を引き緊め、腱を張り、尾を槍のやうにして、四肢に千鈞の弾力を歪ませ、咆哮して鋭く身構へた...
三好達治 「測量船」
...腱(けん)の一本一本浮いている右の手を握った...
森鴎外 「花子」
...腱(けん)がしっかりしていて太いので...
森鴎外 「花子」
...腱の一本一本浮いてゐる右の手を握つた...
森鴎外 「花子」
...腱がしつかりしてゐて太いので...
森鴎外 「花子」
...5830その脛は腱(すじ)あらはに痩せたるが好し...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...それはひと目で血管も筋も腱(けん)も...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...信二は兄の話の腱を切ったドラマーだとわかっていた...
山川方夫 「その一年」
便利!手書き漢字入力検索