...ここに腰をすえて仕事をするために...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...われわれをして腰をすえて意見...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...そして彼はその村に腰をすえて...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...私はバルザックがどちらかと云えばきらいであり、バルザックがフランスの全歴史を描いている、典型的な時代における典型的人物を描いたリアリストであるというような手紙をドイツからイギリスの或る女作家に書いた人の手紙が出たからと云って急に瑣末描写と受動性のお守りにつかおうとするようなのがいやで、腰をすえて、そのバルザックの矛盾の研究をかいているのですが、書いているうちに、やはりバルザックは巨大な、生々しい大作家であることを痛感して居ります...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...あのひとは昔から私がじっくり腰をすえて二時間もかかって話せば...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...それだけの腰をすえて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...この男が本腰をすえてタブロウを描いたら...
三好十郎 「恐怖の季節」
...ここらに小屋でも建てて毎年やって来てすこし本腰をすえてやりたいと思っとるんで...
三好十郎 「樹氷」
...それは裏の高塀の境にある椋(むく)の木の股に腰をすえていた先生(せんじょう)金右衛門と日本左衛門で...
吉川英治 「江戸三国志」
...そこの上がり框(がまち)に腰をすえていた浪人が...
吉川英治 「江戸三国志」
...トム公、おまえ、いくら歯ぎしりしたッて、そんなどじじゃ仕返しはできやしないよ」「おれたちは、まだ詳しいことを聞かないんだが、いったいトムの復讐(ふくしゅう)っていうなあどういう真相なんだね」愚連隊たちは、それぞれ、椅子や寝台や家具の端に、腰をすえて、濛々(もうもう)と、ピンヘットの煙を立ちこめた...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...なお腰をすえていたが...
吉川英治 「三国志」
...時親はその老い骨を猫背に一そうぺしゃんと腰をすえて...
吉川英治 「私本太平記」
...木の切株に腰をすえて...
吉川英治 「新書太閤記」
...「秀吉の申し条、至極(しごく)もっとも」と、評議ではいわなかったが、事実が示しているとおり、彼の言が信長の胸を云いあてたか、信長が彼の策を容(い)れてこの挙に出たか、とにかく、「このたびの事こそ、援軍とはいえ、織田家の興亡にもかかわる将来のわかれ目――」と、本腰をすえて、信長自身も出馬ときまったものであった...
吉川英治 「新書太閤記」
...水際(みずぎわ)の石に腰をすえていた...
吉川英治 「親鸞」
...岩角へ腰をすえて...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...語り明かそうではないか」武蔵も腰をすえて...
吉川英治 「宮本武蔵」
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