...三八夏は蚊帳(かや)の代りにせし身を腰元(こしもと)共に床(とこ)を扇(あふ)がせ...
芥川龍之介 「案頭の書」
...なんでもなかった青江三空曹の腰のあたりから...
海野十三 「怪塔王」
...腰元共は、あのおしゃべりの、軽口屋のお茶坊主が、唯もう命が惜しいばかりに斯うして歯を食いしばっているのだと思うと、可哀そうであるよりも、何かいたずらをして嚏(くさめ)でもさせてやりたいような気持になった...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...彼はぼんやり其処に腰を下した...
豊島与志雄 「幻の彼方」
...商人は婦人と弁護士の真向いに腰を下ろし...
トルストイ 米川正夫訳 「クロイツェル・ソナタ」
...縁側に腰をかけて...
直木三十五 「南国太平記」
...すこし離れた處に腰を下し...
永井荷風 「畦道」
...腰を突っ張って苦心しているうち...
永井隆 「長崎の鐘」
...我ながら自分の物腰をひどく軽快だと思った...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...二人はそこまで行つて草を藉(し)いて腰を下した...
平出修 「計畫」
...そして私達の傍に来て、腰を降した...
牧野信一 「環魚洞風景」
...わびしげにそこへ腰をおろして...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...ちょっと腰を掛けて待っていて下さい...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...肩と腰の濶(ひろ)い地中海のtype(チイプ)とも違う...
森鴎外 「花子」
...男は長椅子(ながいす)に腰を掛けた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...信二はスティックを入れた旧日本軍の銃弾入れの箱に腰を下ろし...
山川方夫 「その一年」
...……水はおせんの腰の上まであった...
山本周五郎 「柳橋物語」
...結び丸めた腰帯を...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索