...岩の上に腰(こし)をおろして...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「人魚の姫」
...同じ広間の別の一隅のソファに腰かけ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...腰蓑(こしみの)を附けたのが滅法好い形...
江見水蔭 「悪因縁の怨」
...「腰掛けにおなり」と云えば直ぐ四つ這いになって背を向けるし...
谷崎潤一郎 「少年」
...壁から外した彼のレンコートを肩へ掛けて低い窓縁へ腰をのせる...
戸田豊子 「歩む」
...障子の腰硝子から庭の朝日の光を仰いだ...
豊島与志雄 「好意」
...」市木さんはもう喧嘩腰だった...
豊島与志雄 「絶縁体」
...わたしは意外にも先程牛乳屋の腰掛で見かけた白いスヱーターの女がどの道を辿(たど)つて來たのか...
永井荷風 「畦道」
...有合わせの床几(しょうぎ)に腰をかけて...
中里介山 「大菩薩峠」
...土俵に腰をかけていると...
中里介山 「大菩薩峠」
...手拭を腰へブラ下げて歩くのだけは止(よ)しなよ...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...筆、墨、矢立、徳利、お孃さんの手箱の鍵、用箪笥(ようだんす)の鍵、お今どんの腰紐、お萬さんの簪(かんざし)、お文どんの櫛(くし)、――」「それは大變なことぢやないか」「尤も、大概出て來ました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...焔に腰を包んだような...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰の小刀(マキリ)をとることが出来さへすれば...
宮原晃一郎 「熊捕り競争」
...渡政のおっかさんは最前列に腰かけて...
宮本百合子 「共産党公判を傍聴して」
...彼女にとっては急変した条件での生活に)腰が落付かず...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...腰が浮き上ってノメリそうになる...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...この事を轟の親方に告口(つげぐち)しやがったらタラバ蟹(がに)の中へタタキ込むぞ」と怒鳴っているのには腰を抜かしたよ...
夢野久作 「爆弾太平記」
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