...なおも逸(はや)って怪漢に飛びつこうとする蝋山教授の腰を圧(お)さえて...
海野十三 「恐怖の口笛」
...彼も二人の見物に並んで椅子に腰をおろした...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...「お忙しいところを」倉皇と風呂敷を包みなおして腰を上げた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...すぐその前の雑草の上へ腰をおろしてしまった...
田中貢太郎 「狐の手帳」
...それだけの食事をとった後に一つの長腰掛に窮屈そうに腰掛けながら...
チャールズ・ディッケンズ 佐々木直次郎訳 「二都物語」
...厭なピアノの前の腰掛に上る時のためにも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...生活への腰のすえかた...
中井正一 「美学入門」
...蘿月(らげつ)は先(さき)に腰(こし)を下(おろ)した...
永井荷風 「すみだ川」
...腰をかけたとかいう名所古蹟なんていうものを見て歩いてどうなるのです...
中里介山 「大菩薩峠」
...いきなり手近の茶店の縁臺に腰をおろして...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...とくるり後を向いて壁の腰ばりを指でたたきながら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...正太は筆やの店へ腰をかけて...
樋口一葉 「たけくらべ」
...若草の伸びた斜面に腰をおろして...
山本周五郎 「青べか物語」
...肉のそげたような腰など...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...この化粧品賣女の不實な話の腰を折つてしまつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...すぐ参ろう」と腰を上げながら...
吉川英治 「剣の四君子」
...腰(こし)を立てたとたん...
吉川英治 「神州天馬侠」
...何ぞ?』『袴腰(はかまごし)が...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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