...いきなり腰を落しかけると...
泉鏡花 「遺稿」
...大抵の見物(けんぶつ)は腰を抜かしてしまうであろう...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...男はその新聞包をボートの真中の腰かけ板の上にのせ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...行夫君の横に腰かけて...
江戸川乱歩 「鉄人Q」
...腰も少し曲つてゐるのに...
太宰治 「お伽草紙」
...水禽(みずどり)の大鉄傘ちかくのベンチに腰かけてスケッチブックへ何やらかいている佐竹を見てしまったのである...
太宰治 「ダス・ゲマイネ」
...玄関に腰を降ろしているシャアの前に再度書記官が姿を現した時には怒気満々の態(てい)で「この狂人(ユークレイジイ)!」といきなり呶鳴(どな)り付けてきた...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
...大概の大商店が株式組織になった今日では、「番頭さん」が「常務さん」に昇格して羽織前掛の代りに背広を着、船場言葉の代りに標準語を操るようになったけれども、その肌合(はだあい)なり気持なりは、矢張会社の重役と云うよりお店(たな)の奉公人であって、昔はよくこう云う風な、腰の低い、口の軽い、主人の機嫌気褄(きげんきづま)を取ることや人を笑わせることの上手な番頭や手代が、何処の店にも一人や二人はいたものであるが、井谷が今夜この人物を加えたのも、座を白けさせないようにと云う心づかいでもあったことが察しられた...
谷崎潤一郎 「細雪」
...(陸揚げをした庭石らしいのに腰かけ...
長谷川伸 「一本刀土俵入 二幕五場」
...子は心の中で却って重三の愚直らしい顔つきから物腰しをよろこんだ...
宮本百合子 「お久美さんと其の周囲」
...腰元一人以上を伴うことを得ない...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...これは高台という腰かけの高い車...
山本笑月 「明治世相百話」
...アハアハアハアハ……」私はドシンと椅子に腰を卸(おろ)した...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...お庭に立並んでいた寵妾お秀(ひで)の方を初め五六人の腰元が固唾(かたず)をのんで立ち竦(すく)んだ...
夢野久作 「名君忠之」
...どつしりと太陽が腰を掛けてゐる...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...腰を下ろして一服という様子であった...
吉川英治 「剣難女難」
...男は意気地もなくヘナヘナと腰をついて...
吉川英治 「新・水滸伝」
...腰を押されて行く態(さま)は...
吉川英治 「松のや露八」
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