...上愚は総理大臣から下愚は腰弁に至る迄...
芥川龍之介 「侏儒の言葉」
...保吉自身は腰の曲った白頭(はくとう)の老人に変っていた...
芥川龍之介 「保吉の手帳から」
...夕闇の切岸(きりぎし)の端に腰かけて...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...「――滑稽ね、腕押ししてたの」「ああ」米久(よねきう)通りへかかる時、おしげは暗がりを見すかすやうに、小腰をかがめて、花屋敷の方へ眼をやつた...
武田麟太郎 「一の酉」
...重なり合ってそっと私の膝に腰を下ろしたが...
橘外男 「ナリン殿下への回想」
......
峠三吉 「原爆詩集」
...私はベンチに腰を掛けたまま...
豊島与志雄 「悪夢」
...したたか腰(こし)を打ったのも夢中で...
豊島与志雄 「泥坊」
...さつき胡坐をかいてゐた処へどつさり腰をおとすが否や...
永井荷風 「勲章」
...松の根方の石へ腰をかけて煙草を喫(の)みはじめました...
中里介山 「大菩薩峠」
...三四郎は中腰になって...
夏目漱石 「三四郎」
...娘と並んでベッドに腰をかけた...
林芙美子 「浮雲」
...折たたみ式のもたれのついたしごく具合のいい安楽椅子に深々と腰かけたまま...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「外套」
...すぐにまた椅子に腰をおろした...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...「文明開国の世の中に難有(ありがた)そうに兇器(きょうき)を腰にして居る奴は馬鹿だ...
福澤諭吉 「福翁自伝」
...ここへ腰かけていなさいよ...
横光利一 「旅愁」
...もうこれで何んの心配もなくなったのだと思うと腰が容易に動かなかった...
横光利一 「旅愁」
...また蛾次郎足をもめの腰(こし)をさすれのと...
吉川英治 「神州天馬侠」
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