...高橋が去り古川が罷(や)める以上はイツマデ腰弁を甘んずる義理も興味もないので...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...腰に拳(こぶし)をあてがつて...
薄田泣菫 「茶話」
...小学校の教師か巡査かとでも云ふ物腰であつた...
田中貢太郎 「蟇の血」
...房一のすゝめるまゝに今度も腰を下さうとして...
田畑修一郎 「医師高間房一氏」
...」と銀杏返は顔を真赤(まっか)に腰をかがめて会釈しようとすると...
永井荷風 「深川の唄」
...兄も自分に並んで腰をかけた...
夏目漱石 「行人」
...三十五私(わたくし)は立て掛けた腰をまたおろして...
夏目漱石 「こころ」
...その細腰を抱いて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私は水の枯れた六角の噴水の石に腰を降ろして...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...この分では夜明しは明々の事、腰を据えて、「東京ちょんきな」にかゝる、午前六時...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...腰の曲がった紳士が...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「くちなしの花」
...まだ腰が充分に立たなかった私はわきまえもなく帰りたくなってみんなの止めるのもきかずに一番列車で立つことになって...
宮城道雄 「耳の日記」
...まあ、腰をかけて、ゆつくりと話すことにしよう...
宮原晃一郎 「虹猫と木精」
...あのステエルと云ふ柱形(はしらがた)の墓の倒れてゐるのに腰を掛けた...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「不可説」
...それは「へなへなの腰のくじけた」雄弁じゃ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...繿縷布片(ぼろきれ)の腰巻が脱け落ちそうになったまま叫び続けた...
夢野久作 「笑う唖女」
...したたかに投げつけられたときの腰の挫骨(ざこつ)が...
吉川英治 「松のや露八」
...相変らず夜は千鳥の片隅で独りのけもののようにぽつんと腰かけた儘...
蘭郁二郎 「夢鬼」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??