...腰かけにあがっている八木君の足もとにかけ集った...
海野十三 「時計屋敷の秘密」
...お妾でも腰元でも...
太宰治 「新釈諸国噺」
...渠は椅子に腰を掛けて...
田山花袋 「蒲団」
...木の根つこの一つに腰をおろしました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...――肩と腰のあたりに打撲傷(うちみ)があるやうだ」「掴み合ひでもやつた揚句...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...地球の廻転椅子に腰を掛けてガタンとひとまわりすれば引きずる赤いスリッパが片方飛んでしまった淋しいな……オーイと呼んでも誰も私のスリッパを取ってはくれぬ度胸をきめて廻転椅子から飛び降り飛んだスリッパを取りに行こうか臆病な私の手はしっかり廻転椅子にすがっているオーイ誰でもいゝ思い切り私の横面をはりとばしてくれそしてはいてるスリッパも飛ばしてくれ私はゆっくり眠りたい落ちつかない寝床の中で...
林芙美子 「放浪記(初出)」
...」とピアノの腰掛にかけたまゝ此方を向き乍ら...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...黙つて腰を降し私も岡も...
牧野信一 「心象風景(続篇)」
...美しい貴女よこのアトリヱの革張の椅子の上に腰をかけて僕のモデルになつて頂けませんか...
三岸好太郎 「ロマンチツクな絵本」
...お前を見思い切れずに 再 見なおし終には 牽かれて その前に腰を下して仕舞う...
宮本百合子 「五月の空」
...椅子に腰を掛けた...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...腰だけは若者のように細くひき緊っているが...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...おのおの左右に作り付けの腰掛が据えられ...
山本周五郎 「さぶ」
...丁度腰から上が鏡に映るような配置の椅子のために動かずとも顔がよく見えた...
横光利一 「旅愁」
...二人がきっちりと腰を並べられるほどな狭さの低い自動車だったが...
横光利一 「旅愁」
...新九郎様が? ――」与兵衛は声と一緒に腰を立てかけたが...
吉川英治 「剣難女難」
...孫太夫はもう袴腰(はかまごし)がすこし曲って見える年齢(とし)である...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...ほとんど半数はあなたこなたにおいて足腰も立たない程度にのしてしまった...
吉川英治 「梅里先生行状記」
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