...すると昨日の乞食がお宮の石段に腰を下ろしてそのやせた膝を抱いて白髪の下から例の気味の悪い眼を光らして子供達を睨み据えました...
伊藤野枝 「火つけ彦七」
...そこの框(かまち)に腰かけたままで...
田中英光 「野狐」
...男のように股(また)を開いて枕の上にどっかと腰かけ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...木村は眼に笑みを含んで、数歩あるいていったが、もう腰がくだけ、スタンドにつかまりそこね、腰掛にもつかまりそこね、すとんと尻もちをついてしまった...
豊島与志雄 「蛸の如きもの」
...すでに腰が弓のように曲がり...
中島敦 「悟浄出世」
...腰掛や奇妙な寝椅子等...
ジャン・ニコラ・アルチュール・ランボー Jean Nicolas Arthur Rimbaud 中原中也訳 「ランボオ詩集」
...椅子に腰を掛(か)けた...
夏目漱石 「それから」
...又椅子に腰を卸した...
夏目漱石 「それから」
...佐渡屋に變つたことでもあつたのか」平次も思はず腰を浮かせました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...賢夫人の腰を突っついて...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...手錠、腰縄、審問場、捜査官...
平出修 「逆徒」
...客間に腰を下してしまった...
堀辰雄 「聖家族」
...アムラと並んで腰かけていた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ルイスヒェン」
...腰かけの上にあがっています...
セルマ・ラーゲルレーヴ Selma Lagerlof 矢崎源九郎訳 「ニールスのふしぎな旅」
...まだ腰糧(こしがて)(弁当)もあるし...
吉川英治 「私本太平記」
...ようやく腰をあげて...
吉川英治 「私本太平記」
...へんだ! へんだ! へんな人間!腰(こし)から下がなにもない...
吉川英治 「神州天馬侠」
...伊織がヒヤリとして腰をうかしかけると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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