...彼は思はず腰に下げた剣の柄(つか)に手をかけた...
芥川龍之介 「老いたる素戔嗚尊」
...示された椅子に腰をかけた...
芥川龍之介 「手巾」
...それがよろしい(メリイに)むかしからの罪のない習慣は守る方がよろしい(メリイ・ブルイン山櫨子の枝を腰掛から取り上げて入口の柱の釘にかける...
ウイリヤム・バトラ・イエーツ 松村みね子訳 「心のゆくところ(一幕)」
...椅子に腰をおかけなさい...
海野十三 「のろのろ砲弾の驚異」
...穴の明いた腰かけの板に客が掛け...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...殊に下着や腰にまとふものを身体につける時の悦びを昂奮した調子で彼は語つたが...
武田麟太郎 「釜ヶ崎」
...もはや七十歳ちかいけれども、このお婆さんは、腰もまがらず、眼許も涼しい...
太宰治 「お伽草紙」
...尖(とが)った腰骨のあたりの肉も薄いようであったが...
徳田秋声 「足迹」
...その松の根方に腰をおろしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...庭石の上にドッカと腰を下ろして...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...腰元に娘を産ませたつきり死んでしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...反対に喜んで腰を折ってお米をもらいに行きますよ」と...
原口統三 「二十歳のエチュード」
...とくるり後を向いて壁の腰ばりを指でたたきながら...
樋口一葉 「たけくらべ」
...彼は二人の兄弟の間にある椅子を勧められて腰をおろしたが...
アルジャナン・ブラックウッド 森郁夫訳 「秘密礼拜式」
...甲斐は身分の差だけ肩腰を折ってみせたが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...そうしてどっかと椅子に腰を卸(おろ)してポケットから葉巻を出して火を点(つ)けている...
夢野久作 「暗黒公使」
...すえてある床几(しょうぎ)へ腰をおろします...
吉川英治 「江戸三国志」
...腰に、一剣を佩(は)いているほか、身なりはいたって見すぼらしいが、眉(まゆ)は秀(ひい)で、唇(くち)は紅(あか)く、とりわけ聡明(そうめい)そうな眸(ひとみ)や、豊(ゆた)かな頬をしていて、つねにどこかに微笑をふくみ、総じて賤(いや)しげな容子(ようす)がなかった...
吉川英治 「三国志」
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