...一寸腮(あご)で会釈をして笑つて帰らうと思つた...
アルチバシェッフ・ミハイル・ペトローヴィチ Artsybashev Mikhail Petrovich 森林太郎訳 「死」
...真黒な腮鬚の男は未だ来て居ないと気がついた...
石川啄木 「菊池君」
...銀髯(ひげ)の腮(えら)を持ってる人を除いてはね...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...右掌を腮(あご)に...
中里介山 「生前身後の事」
...大きい二重の腮を持つてゐる...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「十三時」
...腮(あご)の直下に数箇の爪痕(さうこん)及暗紫色の斑点ありき...
エドガア・アルラン・ポオ Edgar Allan Poe 森林太郎訳 「病院横町の殺人犯」
...口の角(すみ)から一筋の血が腮(あご)の方へ流れている...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...ペエテルは腮をずらせ戻して正面を向いて...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森林太郎訳 「老人」
...まん丸い顔の下に今一つ丸まっちい腮(あご)が重なっていた...
夢野久作 「鉄鎚」
...そうしたら眼尻と腮(あご)の処へ小さな皺(しわ)が一パイに出ていてね...
夢野久作 「少女地獄」
...約百名ばかりの腮紐(あごひも)をかけた兵卒が負傷兵に正面して一列に並んだ...
夢野久作 「戦場」
...頬から腮(あご)へかけての抛物線(パラボラ)と...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...いつかはそうしたこの少年の腮の性格……感傷的な...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...その腮(あご)から頸(くび)すじへかけた肉線の水々(みずみず)しいこと……...
夢野久作 「一足お先に」
...お狒々(ひひ)さんの腮(あご)をつまみながら...
吉川英治 「かんかん虫は唄う」
...髪から腮(あご)まで...
吉川英治 「三国志」
...張飛よりも長い腮髯(あごひげ)がふっさりと垂れていた...
吉川英治 「三国志」
...腮(あご)をつまんで考えこむと...
吉川英治 「宮本武蔵」
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