...ただ腫れ物をそツとして置くやうな氣で返事をした...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...すなわち腫れ物を開くとレンズマメの大きさの黒い物質が見つかる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...こちらから切り出すのがなんとなく腫れ物にでも障るような気がして...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...妹ども怕(こは)がりて腫れ物のやうに障るものなく...
樋口一葉 「大つごもり」
...禿げ頭に団子のような腫れ物――こぶといってもいい――を頂いた一人の老紳士は...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神童」
...腫れ物に触るようにして潜(もぐ)り出た...
夢野久作 「白菊」
...腫れ物へさわるように注(つ)いで出す水を...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...初めは豆ツブほどな腫れ物にすぎなかった...
吉川英治 「随筆 私本太平記」
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