...(まぶた)の辺が腫れ上がって非常に大きくなっていた...
魯迅 井上紅梅訳 「明日」
...「お母さまの手が腫れて」と直治に話しかけ...
太宰治 「斜陽」
...気が附(つ)かなかった? あんなに腫れたら...
太宰治 「斜陽」
...樹明君は腫れぽつたい顔をしてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...今のうち冷し薬で腫れを散らそうというのが...
徳田秋声 「仮装人物」
...両方の肩に腫れられては...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...枕元の塵紙の上には紫色に腫れたような桃の食いかけが果汁を滴たらせて置いてあった...
林芙美子 「帯広まで」
...何度となく泣いた腫れを見せて...
林芙美子 「帯広まで」
...胸のあたりに拳大の腫れものがあり...
原民喜 「夏の花」
...変な具合に腫れぼったいことがあっても...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...黄色い日の中に照らしだされたその手は紫ばんでコンモリ醜く腫れ上がり...
正岡容 「小説 圓朝」
...蛇腐るに随って腫れ減ずと見ゆ...
南方熊楠 「十二支考」
...遂には歯ぐきの色灰の如く白みを帯びて腫れ出し...
村井弦斎 「食道楽」
...片手で腫れた眼を押えながら...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...腫れ上っとるけに指輪(いびがね)も三十五円も出いて○○の鉢巻位の奴をば作っとる...
夢野久作 「近世快人伝」
...そこの白い窓では腫れ上った首が気惰(けだ)るそうに成熟しているのが常だった...
横光利一 「街の底」
...どうしたものだか喉が腫れふさがって困ったと言いふらしていた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
...細君の顏はみる/\腫れ上つた...
若山牧水 「一家」
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