...あんな大きな腫物(はれもの)のあとなんてある筈(はず)がないし...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...腫れ塞がつた肺臓に一生懸命に空気を吸込まうとする努力は私の幾度となく他の子供の肺炎の時に実見したところで...
高浜虚子 「落葉降る下にて」
...トラホームだの頸腺腫(けいせんしゅ)だのX彎曲(わんきょく)だの...
太宰治 「虚構の春」
...おまえのその鼻の先が紫いろに腫れあがるとおかしく見えますよ...
太宰治 「ロマネスク」
...眞實(ほんたう)に小額(こびたひ)の處(ところ)に雛鷄(ひよっこ)のお睾丸程(きんたまほど)の大(おほ)きな腫瘤(こぶ)が出來(でき)ましたぞや...
シェークスピヤ William Shakespeare 坪内逍遙訳 「ロミオとヂュリエット」
...声を発する毎に臍凹み頭脳は腫張して頗る畸形なりき...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...瘧(おこり)を病む者の前に腫(はれもの)の薬をすすめられてもしかたがない...
中島敦 「悟浄出世」
...腫(は)れは引きましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...あの恐ろしい黒ずんだ腫(ふく)れ上つた顏を忘れることが出來たなら!」「幽靈は大抵蒼ざめてゐるけれど...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...腫れあがっているが...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...やけどして腫れている...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...母の瞼は腫れぼったくなっていて...
矢田津世子 「女心拾遺」
...背中には幾筋もみみず腫れができて...
山本周五郎 「古今集巻之五」
...手指の赤く腫(は)れる季節となった...
山本周五郎 「日本婦道記」
...泣き腫(は)らした眼で...
吉川英治 「雲霧閻魔帳」
...ひどく腫れ上がって来た左の瞼へ...
吉川英治 「黒田如水」
...あちこちミミズ腫(ば)れになった肌を撫でながら...
吉川英治 「新・水滸伝」
...顔面為(ため)に腫(は)れし者多(おう)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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