...すなわち腫れ物を開くとレンズマメの大きさの黒い物質が見つかる...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...同じ様な土色の蚯蚓腫(みみずば)れが怪しく斜(ななめ)に横たわり...
大阪圭吉 「デパートの絞刑吏」
...眼(め)を始終(しじゅう)泣腫(なきは)らしている発狂(はっきょう)の中風患者(ちゅうぶかんじゃ)...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...その日の最後の患者であった中年の百姓女の右の乳の下の大きな腫物(はれもの)を切開して...
相馬泰三 「田舎医師の子」
...瘢痕蟹足腫を形成し...
永井隆 「長崎の鐘」
...いつまでも惚(ほ)れたり腫(は)れたりした時のような心持でいられるものですか...
中里介山 「大菩薩峠」
...顔色は紫色に腫(は)れ上がって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...眼は真ッ赤に泣き腫れている...
久生十蘭 「平賀源内捕物帳」
...顔が片方腫れており...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「黄金薔薇」
...少女の頃に鳥渡した腫物を切ったあとが残っていて...
牧逸馬 「土から手が」
...君の話によると巧(たくみ)にさえ遣(や)れば跡(あと)は直(じ)きに癒(なお)るようだがその疵口が膿(う)んだり腫(は)れたりして病気になる事はないかね」主人「それは大丈夫さ...
村井弦斎 「食道楽」
...浮上ったような蚯蚓腫(みみずば)れや...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...しかし腫(は)れ物ではないようである...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...口をつけて腫物(はれもの)を吸ってやった...
吉川英治 「江戸三国志」
...体じゅうの腫物(はれもの)に...
吉川英治 「黒田如水」
...腫物(おでき)の子を見れば...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼には式服の厚着と例の皮膚の腫物(できもの)とが人知れぬ苦痛らしかった...
吉川英治 「新書太閤記」
...左の眼の上に腫(は)れ上がった青痣(あおあざ)のある山伏の顔が見えた...
吉川英治 「宮本武蔵」
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