...ひどく腫(は)れあがっていました...
海野十三 「怪塔王」
...その上から腫(は)れぼったい瞼を開くような開かないようにして...
海野十三 「棺桶の花嫁」
...いずれも固く腫れていて...
太宰治 「皮膚と心」
...ソノセイカドウカ脚ガ非常ニ重ク且浮腫(むく)ンデイル...
谷崎潤一郎 「瘋癲老人日記」
...七日――病後療養と腫物のため帰校をのばす...
田山花袋 「田舎教師」
...きっと肉腫(サルコマ)といった風の特殊な贅肉があって...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「決闘」
...痛がる下の腫物を指で押したり何かしていた院長は...
徳田秋声 「仮装人物」
...奥さんも上顎腫瘍なんですか」「ああ...
外村繁 「落日の光景」
...少し腫れ眼瞼の眼はじっと閉じている...
豊島与志雄 「過渡人」
...痩(や)せた・目の大きい・腹ばかり出た・糜爛性腫瘍(フランペシヤ)だらけの児である...
中島敦 「環礁」
...足に腫物(はれもの)が出来てゐたので...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...顔や手足の腫起(むく)んだような若い女で...
二葉亭四迷 「平凡」
...さうして浮腫(むくみ)のあるやうな青ぶくれた赤兒の死骸をその肌に抱いた...
水野仙子 「嘘をつく日」
...浮腫はなかなか引かなかった...
矢田津世子 「※[#「やまいだれ+句」、第4水準2-81-44]女抄録」
...女中を呼んでどうなさるの」「町方へ訴えてやるつもりです」と云って彼は腫れた眼と顔の痣と...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...眼を泣き腫(は)らしていた...
山本周五郎 「つばくろ」
...一面に腫(は)れ爛(ただ)れて...
夢野久作 「いなか、の、じけん」
...両肩を腫れ上らせるほどに働いた...
和辻哲郎 「鎖国」
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