...腫物のあつた下唇だけ...
芥川龍之介 「雛」
...二週間程の間に眼もふさがる位の水腫(みづば)れがして...
有島武郎 「お末の死」
...鼻血をだして赤く腫(は)れあがった自分の鼻を指した...
海野十三 「四次元漂流」
...古代の医師たちは水腫における運動の利点について大きな信用を持っていて...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...皮膚及び眼胞の腫れも※じたり...
関寛 「関牧塲創業記事」
...胸おどらせて待っているうちにみるみる顔のだいじなところに紫色の腫物(はれもの)があらわれ...
太宰治 「皮膚と心」
...みっともない皺くちゃの泣き腫らした顔が見え...
チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「女房ども」
...融は歯の腫れてゐることに気づかないほど...
徳田秋聲 「歯痛」
...まだいくらか腫(は)れているように見えたが...
徳田秋声 「縮図」
...ここには上顎腫瘍の方が沢山いますわ」「目も少し悪いようだったが」「そうよ...
外村繁 「落日の光景」
...今の人も上顎腫瘍のようだね」「そうでしょうね...
外村繁 「落日の光景」
...腫(は)れてるだろう...
永井荷風 「※[#「さんずい+(壥−土へん−厂)」、第3水準1-87-25]東綺譚」
...ひどく顔の腫れ上つた男の姿――そんな風な顔はもう見倦る程見せられた――が伺はれたし...
原民喜 「廃墟から」
...乾は腫れあがった瞼をおしつけながら...
久生十蘭 「金狼」
...親譲りの癌腫というぬきさしのならない宿命にたいする崇高なレジスタンスなんだと自分では信じている...
久生十蘭 「肌色の月」
...ヨーロッパと東京にこの頃肺気腫の患者が殖えて来る傾向なのでしらべたら...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...曹操の面部は腫(は)れあがり...
吉川英治 「三国志」
...瞼を腫(は)らして寝ておった...
吉川英治 「夏虫行燈」
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