...水腫にかかったような箱――を思い出さずにはいられなかった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...暑いわ」みどりが「お狐(きつね)さん」と綽名(あだな)されているすこし上(あが)り気味(ぎみ)の腫(は)れ瞼(まぶた)をもった眼を...
海野十三 「麻雀殺人事件」
...左の足が腫れてゐる...
種田山頭火 「其中日記」
...脛のあたりにもなんだか軽い浮腫があるようにも思えた...
豊島与志雄 「絶縁体」
...五年前からの約束だそうだ」小夜子は泣き腫(は)らした眼を俯(ふ)せたまま...
夏目漱石 「虞美人草」
...膿(うみ)を出してくれと頼んだ腫物(しゅもつ)を...
夏目漱石 「野分」
...泣き腫(は)らした眼を自分の上に据(す)えた...
夏目漱石 「彼岸過迄」
...――瞼(まぶた)が腫(は)れ上って来た...
林芙美子 「清貧の書」
...膝関節にも腫脹がはじまっているのだろう...
久生十蘭 「海豹島」
...癌腫という残酷な病気を笑ってやる戯れのつもりだったが...
久生十蘭 「肌色の月」
...腫物か疔でも出来てくれりゃだが……...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogolj(Николай Васильевич Гоголь) 平井肇訳 「死せる魂」
...清のお尻の腫物診て貰ふ...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...さけがたい腫物はどう出来ているか...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...――胃の下部に腫脹(しゅちょう)が認められた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...そのために業病(ごうびょう)のように腫れあがって...
吉川英治 「親鸞」
...そのぐるりは腫(は)れぼったく紅くなっている...
魯迅 佐藤春夫訳 「故郷」
...顔面為(ため)に腫(は)れし者多(おう)し...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
...義貞は腫物で急死し...
和辻哲郎 「鎖国」
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