...醫師の診斷では腦梅毒の結果で不治の病氣だといふ...
石川三四郎 「浪」
...端(はし)なく我頭腦(あたま)の中でカチリと相觸れた時...
石川啄木 「葬列」
...紛糾した頭腦の熱さまでスウと消える樣な心地がする...
石川啄木 「病院の窓」
...「今日限り!」と云ふ事だけが頭腦にも胸にも一杯になつて居てて...
石川啄木 「病院の窓」
...人間の至上なる腦の奧より日の下(もと)にあらはれぬ...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...イドメニュウスは殘忍の青銅をもて*エリュマスの口突き刺せば鋭利なる槍は頭腦(づのう)の下を過ぎ...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...内の頭腦は悉く微塵となりて...
ホーマー Homer 土井晩翠訳 「イーリアス」
...さっとヴェリチャーニノフの腦裡にひらめくと同時に...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...こんな飯事(まゝごと)に頭腦を絞つておる最中に...
長岡半太郎 「原子核探求の思い出」
...我が腦膸は空虚なれば...
長塚節 「長塚節歌集 中」
...自動力ハ頭腦ニ關セズ...
西周 「人智論」
...少シク頭腦ノ作用ヲ加フレバ人ノ才ト云フ者ニ略均シキ者ニテ...
西周 「人智論」
...鍵の型が附いてゐるぢやないか」「へエ――」「鍵の型があつて鍵が無い――と」平次の頭腦は忙しく働きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...お前は大事な着物を虫干(むしぼし)にして樟腦(しやうなう)まで入れて藏(しま)ツて置くだらう...
三島霜川 「青い顏」
...頭腦が殊に明晰を缺いてゐた...
水野仙子 「女」
...その癖頭腦(あたま)が明敏で...
水上滝太郎 「大阪の宿」
...腦天のくぼが皿になつてゐる...
吉川英治 「折々の記」
...けれどその鳩山さんの家へさつそく見舞に行つたといふ知人のはなしによると腦溢血といふのに...
吉川英治 「折々の記」
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