...性情の輕薄で頭腦の雋敏なものは...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...蓋し泥鰻金藏閣下一人の頭腦から割出したものではない...
石川啄木 「雲は天才である」
...不圖次の句が頭腦に浮んだので...
石川啄木 「病院の窓」
...まだ頭腦(あたま)の中が全然(すつかり)覺めきらぬ樣で...
石川啄木 「天鵞絨」
...腦の心地惡し...
大町桂月 「狹山紀行」
...これが彼の腦裡に於ける確信ある事實の一つであつた...
關口存男 「新獨逸語文法教程解説」
...ラテン系の語の二つ或はそれ以上の觀念を一語に壓縮してゐるものよりも一層感覺的に學習者の腦裡に印せられるといふ利便をさへ持つてゐるのである...
高田力 「ベーシック英語」
...當り前の腦髓を持つて居る官吏ならば斯樣な馬鹿なことを言ふもので無い...
田中正造 「公益に有害の鑛業を停止せざる儀に付質問書」
...星氏の頭腦に描かれたる次の内閣は如何なる内閣なりし乎...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...其の頭腦は一定の型に這入つたやうに固まつて居る...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...此の鄭樵といふ人は頭腦の明敏な人であつたと見えて...
内藤湖南 「支那の書目に就いて」
...だが唯佐治君ばかりはいつ迄經つたとて到底自分の腦裡を去らぬであらうと思ふ...
長塚節 「教師」
...順境に立つて私が專門の學術を攻究することが出來たとしても到底私は間斷なく腦力を消耗して行かねばなりません...
長塚節 「教師」
...曾(かつ)て與三郎がやられたと同じやうに腦天を打ち割られて死んでゐたのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...そしてその時はじめて昨日の記臆が瞭然と私の腦裡に歸つたので...
水野仙子 「白い雌鷄の行方」
...別段勝れていい頭腦の所有者でなくても...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...すぐれた頭腦である...
吉川英治 「折々の記」
...また頭腦の營養みたいなものも一番旺盛に慾ばつて...
吉川英治 「折々の記」
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