...ぢつと腕組みをして予の言葉を聞いてゐたが...
石川啄木 「郁雨に與ふ」
...腕組みをした悪鬼(あっき)のごとき形相(ぎょうそう)の谷博士が...
海野十三 「超人間X号」
...やはりそうだったか」と呟きつつ崩れるようにその場に坐って腕組みした...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...腕組みのまま長考一番(ちょうこういちばん)...
太宰治 「創生記」
...(野中)(腕組みして苦笑する)わかりました...
太宰治 「春の枯葉」
...「お組頭で神尾主膳殿……」と言って腕組みをしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...そこで刀の方に向き直って腕組みをしながら...
中里介山 「大菩薩峠」
...腕組みをして、唸つてばかり居るんですもの、――何とかして下さいな、八五郎さん」戀女房のお靜も、すつかり持て餘し氣味です...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...腕組みをして、唸ってばかりいるんですもの、――何とかして下さいな、八五郎さん」恋女房のお静も、すっかり持て余し気味です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...ぼんやり話しただけだったんでございます」顎十郎は蜘蛛の巣だらけの梁に腰をかけてうっそりと腕組みをしていたが...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...世にも残酷なものだった……大池は腕組みするような恰好で胸を抱き...
久生十蘭 「肌色の月」
...もう暫くのあいだ今まで通りに誤認を続けたいと申しあげたつもりなのですが」今まで黙然と腕組みをしていた外務大臣は...
久生十蘭 「魔都」
...大黒柱に背をもたせ、腕組みして、一座を、するどい鷹の眼光で眺めまわしているのが、吉田磯吉らしかった...
火野葦平 「花と龍」
...魚桶の前に腕組みしたまま...
火野葦平 「花と龍」
...両手をぴくぴく腕組みし...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...そして誘はれもしないで憤ツと腕組みをしてゐる私には頓着なく...
牧野信一 「奇友往来」
......
山之口貘 「鮪に鰯」
...どんなに冷たいかをよくあじわうんだ」彼は腕組みをして呟(つぶや)いた...
山本周五郎 「さぶ」
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