...箸を取って彼の鼻先きへつきつけ「これは腑抜けのお前が自分で撒いた種だよ...
魯迅 井上紅梅訳 「風波」
...腑抜けのように日を暮らしていた...
江見水蔭 「死剣と生縄」
...腑抜けになったのか? なにか恐ろしい復讐を狙いながら...
リットン・ストレチー Lytton Strachey 片岡鉄兵訳 「エリザベスとエセックス」
...たいてい腑抜けになつてゐますからね...
太宰治 「津軽」
...腑抜けみたいにな! (女の片手をつかむ...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「熊」
...この腑抜けたような無気力さも...
外村繁 「夢幻泡影」
...(腑抜けだ...
直木三十五 「南国太平記」
...尾張だけが腑抜けになっても...
中里介山 「大菩薩峠」
...足許見えぬも程があります間抜けで腑抜けで奥詰銃隊藁人形(わらにんぎょう)にも劣った人物遊撃隊にも困ったものだよ槍術剣術...
中里介山 「大菩薩峠」
...腑抜けとなり、不安も苦痛も感じなくなったような麻痺状態である...
中島敦 「狼疾記」
...何んという腑抜けの沙汰と嘲られるのが関の山で――」「――――」「これが世間並の者なら...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...古市加十が腑抜けのようになってベンチにうずくまり...
久生十蘭 「魔都」
...腑抜けのようになってな...
火野葦平 「花と龍」
...腑抜けの呆作(ほけさく)のわしでも...
火野葦平 「花と龍」
...何だか腑抜けみたいなり...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...腑抜けた自分が「ヲダハラの阿母さん...
牧野信一 「鏡地獄」
...膝頭がふらふらとして腑抜けとなり今にも地面に腹をつけて了ひさうな症状を呈した...
牧野信一 「夜見の巻」
...当人腑抜けになっちゃってた...
三好十郎 「冒した者」
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