...油の様にとろりと腐敗したままに溜って居る塩水の中に...
有島武郎 「かんかん虫」
...腐敗したことを理解しているかの如く...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...いくら腐敗した世の中でも...
石川啄木 「A LETTER FROM PRISON」
...或は身体がことごとく腐敗したというときに...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...一部は1日か2日後に全く腐敗したために捨て去ることを...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...ティールシュ博士がシロネズミに起こした致死的な腸管疾患は特異的な病気(=コレラ)ではなく腐敗したものを食べたときの普通の結果である可能性が大きい...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...腐敗した善から発散する臭いほど鼻もちのならぬものはない...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...腐敗した空気の中に住んでいる...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...当代の大立者とその腐敗した思想とにたいする...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...腐敗した時代の政党に異ることなく...
中里介山 「大菩薩峠」
...貴女は腐敗した社会の無気力なメンバーに過ぎないんですよ...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...腐敗した駱駝の乳...
久生十蘭 「海難記」
...どす黒く腐敗した瓜に鬘(かつら)を被せるとこんな首になろうか...
北條民雄 「いのちの初夜」
...彼の腐敗した健康にふさわしい女たちと...
槇村浩 「長詩」
...ただ我々の腐敗した趣味を喜ばすようなものにしてしまった...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...名誉や金銭に縛られて心にもない妥協をしたり苟合(こうごう)したり、腐敗したり、堕落したりして、純真な恋を踏み蹂(にじ)ったり、引歪(ひきゆが)めたり、売物買物にしたりする紳士淑女たちの所謂(いわゆる)、社交道徳なんていうものとは根柢(シキ)が違うんだ...
夢野久作 「超人鬚野博士」
...これらの腐敗した肺臓を恐れる心臓は...
横光利一 「花園の思想」
...「汝のような腐敗した佞吏(ねいり)がいるから...
吉川英治 「三国志」
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