...腐れかけた李だのを...
犬田卯 「米」
...この安川と一寸法師とは十年来の腐れ縁に相違ないのだ」「だが...
江戸川乱歩 「一寸法師」
...此腐れ眼は冬から春までの間に殊に非道くなるらしいのです...
江南文三 「佐渡が島から」
...君が家の軒の糸瓜は今日の雨に臍腐れしや或はいまだ笹の根の土乾き居る秋日かな歌と句を並べ...
小穴隆一 「二つの繪」
...腐れし心を抱(いだ)きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...腐れ縁ながら提携してしまってみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...腐れ縁といえば、信州の浅間の湯から、この女にとりつかれている...
中里介山 「大菩薩峠」
...そうしてこの独占会社が従来政党とどういう腐れ縁があり...
中里介山 「百姓弥之助の話」
......
中島敦 「和歌でない歌」
...その骨も今は腐れつつある...
夏目漱石 「京に着ける夕」
......
野口雨情 「のきばすずめ」
...――三千兩は目腐れ金だが――」「大きな事を言やがれ」一兩はざつと四匁...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...三人の女の子の喜ぶ顏を見て――」「百兩が目腐れ金か...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...くらい人間のお腹にぐにやぐにやに詰つたいろいろな機械の病んだもの腐れかけたもの死にさうなものの類ひが今光の方面を向いてゐる...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...そのとき尊兄に憂鬱が腐れかかつてゐる...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...攻めあぐめる旅順口の要塞にいつその腐れ...
横瀬夜雨 「花守」
...国内的におもしろくありますまい」「腐れ儒者...
吉川英治 「三国志」
...建ち腐れになっている巨(おお)きな伽藍(がらん)である...
吉川英治 「親鸞」
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