...このときより腐れたる世界の暴力は入りきぬ...
スワンテ・アウグスト・アーレニウス Svante August Arrhenius 寺田寅彦訳 「宇宙の始まり」
...しかたのない腐れ縁なのである...
高村光太郎 「緑色の太陽」
...腐れし心を抱(いだ)きて...
高山樗牛 「瀧口入道」
...これが感じるかどうか?」「感じるかと医者が聞いている」「この腐れ医者めは何をしていやがるのだ(アウチ ホワッツワ ヂス ブラディ フール ドイング)! 痛くて仕様がありゃせん!」「痛いと言っています」「じゃ大して麻痺れてるわけでもありませんな」と医者は大笑して...
橘外男 「葛根湯」
...政治にはカビが生えて腐れかけている...
辻潤 「惰眠洞妄語」
...あんな男と一時腐れ合ったのは...
中里介山 「大菩薩峠」
...ふと件(くだん)の滑稽なる持腐れを発見した第一の人となりました...
中里介山 「大菩薩峠」
...昔は腐れ合いのがんりきの百蔵というやくざ野郎そのものに紛れもないのですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...嘘にもせよせっかく出来上ったものを使わないのも宝の持腐れであるから...
夏目漱石 「文芸の哲学的基礎」
...後腐れのないように...
野村胡堂 「江戸の火術」
...そのまゝ立ち腐れ同樣になつてゐますが――」「其處だ」平次が飛付かうとするのを...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その人の心臟は腐れ...
萩原朔太郎 「散文詩・詩的散文」
...手が腐れ身体(からだ)いちめんがじつにめちやくちやなり...
萩原朔太郎 「月に吠える」
...鮨じゃないがこれも腐れ縁でねえ……」三津五郎(みつごろう)常盤橋御門内...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...おれをあんな眼腐れ金と見かえる気か」眼頭にキラリと涙を光らせ...
久生十蘭 「魔都」
...そのとき尊兄に憂鬱が腐れかかつてゐる...
室生犀星 「聖三稜玻璃」
...そのとき尊兄に憂鬱が腐れかかっている...
室生犀星 「聖ぷりずみすとに与う」
...「費(ひい)の腐れ儒者め...
吉川英治 「三国志」
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