...それだからふて腐れて赤いスエターを頭からすつぽりと被つて...
有島武郎 「骨」
...腐れた水がチヨロ/\と流れて...
石川啄木 「鳥影」
...腐れた水がチョロ/\と流れて...
石川啄木 「鳥影」
...大方は雨漏に朽ち腐れて...
泉鏡花 「活人形」
...あいつこそ死んでも構はない腐れ女だ――あなたは」と...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...一と思いに腐れ縁を切ってしまわなくっちゃというので...
大杉栄 「獄中消息」
...憊れ沈んだ氣分は腐れるやうにいら/\した...
鈴木三重吉 「赤い鳥」
...主婦らしい眼の腐れた婆が小喧しく何か言つてゐるのもある...
田山録弥 「百日紅」
...あまりに栄え茂りすぎた物質的文化のために人間生活の根本が腐れかかるのではないかと思ってみた...
寺田寅彦 「芝刈り」
...滑稽の持腐れも、かなり楽な仕事ではないらしい...
中里介山 「大菩薩峠」
...全然鼻のなくなった腐れ病の男も隣の島には二人もいるのだ...
中島敦 「南島譚」
...寧(いつ)その腐れ縮緬(ちりめん)着物で世を過ぐさうと思ふのさ...
樋口一葉 「わかれ道」
...サラ・ベルナアルの腐れた荘園(シャトウ)であって...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...おれをあんな眼腐れ金と見かえる気か」眼頭にキラリと涙を光らせ...
久生十蘭 「魔都」
...あんた一人か」そんな不貞腐れた言葉を...
火野葦平 「花と龍」
...黛夫人の腐れ破れた唇から見え透く歯並の美しいところ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...小屋の腐れ柱を一気に除(と)らせたというんだから堪りませんや...
吉川英治 「新・水滸伝」
...それからの、地方の混乱と、都の腐れ方だ...
吉川英治 「平の将門」
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