...腎臓結核(じんざうけつかく)に罹(かか)りて死せり...
芥川龍之介 「学校友だち」
...肝腎の合戦は音音(おとね)が仁田山晋六(にたやましんろく)の船を燔(や)いたのが一番壮烈で...
内田魯庵 「八犬伝談余」
...生命びろいのためにはその方が肝腎(かんじん)のことだぜ」「ふん...
海野十三 「空中漂流一週間」
...肝腎の數字のところが穴になつてゐる...
佐野昌一 「虫喰ひ算大會」
...腎臓の痛みにはヘラクレスがライオン退治をしている魔除けを...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...高芙蓉は肝腎の車胤(しやいん)の事なぞは忘れたやうに...
薄田泣菫 「茶話」
...肝腎の豆腐は少しも見られなかつたといふ事を話した...
薄田泣菫 「茶話」
...肝腎なちびが病氣に罹つたので又途方に暮れねばならなかつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...その肝腎(かんじん)なものを箆(へら)で掬(すく)ったように根こそぎ殺(そ)がれて...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...それが肝腎ですからね...
豊島与志雄 「死の前後」
...まず以て上流の風儀が肝腎(かんじん)」と言って神尾主膳は...
中里介山 「大菩薩峠」
...しかも肝腎の水の必要な夏には...
中谷宇吉郎 「捨てる文化」
...肝腎のお菊は少しも楽しまず...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...肝腎(かんじん)の話の筋を運んで行くのでした...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肝腎なことを手っ取り早く片づける段になると...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...* モンテーニュの持病腎石疝については...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...その時またも――実にいつも肝腎なもう一攻めという時に限って意地わるくくる――都の急変が報じられてきた...
吉川英治 「三国志」
...肝腎かなめの所は...
吉川英治 「忘れ残りの記」
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