...肝腎(かんじん)の潜水洞が見えません」「場所がちがっているのではないか...
海野十三 「地球要塞」
...肝腎の藤村検校(けんげう)が出る頃には...
薄田泣菫 「茶話」
...とうとう腎臓(じんぞう)をわるくした...
太宰治 「愛と美について」
...陰腎ナ男ト女ノ間ニデキタノデアルカラ...
谷崎潤一郎 「鍵」
...腎臓病の患者にあるような厭な血色だと記者は思った...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...腎臓と尿管は尿の排泄に関与し尿は膀胱に入る...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...このことは心臓の敵である腎臓が優勢となり...
マクス・ノイバーガー Max Neuburger 水上茂樹訳 「医学の歴史」
...肝腎のお常は一糸も纒(まと)はぬ湯上がりの裸體(はだか)で...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...肝腎の鼻そのものが...
ニコライ・ゴーゴリ 平井肇訳 「鼻」
...モー一つ肝腎(かんじん)なことは煮ながら根気好く上へ浮いて来る白いアクを掬(すく)い取らねばなりません...
村井弦斎 「食道楽」
...何でも料理するものはその煮加減という事を覚えるのが肝腎(かんじん)でちょうどよいという加減は三...
村井弦斎 「食道楽」
...彼はいわゆる腎石疝に苦しんだので...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...とうとうお断りを食って肝腎の菊も見ずにそのまま引き返し...
山本笑月 「明治世相百話」
...何の因果で斯様(かよう)な憂(う)き目と泣いて怨めど肝腎カナメの...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...この重態の腎臟病患者の部屋から...
吉川英治 「折々の記」
...それと、五十五の坂にかかった人間の生理的な焦躁とか、我慢のおとろえとか、脾(ひ)、肝(かん)、心(しん)、腎(じん)、肺(はい)の五臓の衰気も多分に手伝うていることは疑いもない...
吉川英治 「新書太閤記」
...さて肝腎のド・ブールブラン公夫人の役をやる女優が誰もいない...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「かもじの美術家」
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