...彼は動物の腸骨動脈と腋窩動脈について結紮実験を行い脈の止まるのを見たが重篤な症状の原因にはならなかった...
ジェイムズ・サンヅ・エリオット James Sands Elliott 水上茂樹訳 「ギリシャおよびローマ医学の概観」
...トルコ人の被りそうなそんな赤帽子は腋の下にでもそっとおし隠したらいいではないか...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...君が腋(わき)に挟(はさ)んでるぢやありませんか...
薄田泣菫 「茶話」
...博士は大事の/\繻子張(しゆすばり)の洋傘(かうもりがさ)は腋に挟んだまゝ...
薄田泣菫 「茶話」
...これは岡倉氏の意匠で学校の正服に採用された闕腋(けってき)というものだそうで...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...五人が一とかたまりになって駈け足の練習でもしているように握り拳(こぶし)を両腋(わき)に附けながら走って通った...
谷崎潤一郎 「細雪」
...―――洋服を着るには腋の下を剃るもんよ...
谷崎潤一郎 「痴人の愛」
...腋下にも転移している...
外村繁 「落日の光景」
...単にその弟であったという罪のためにグレーヴの広場で繩(なわ)をもって両腋(わき)をつるされ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...或は腕につるして下げ或は腋下にたばさみ或は柄を下にし尖を上にして携うるものあり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...小腋(こわき)には袋に入れた木剣をかかえ...
中里介山 「大菩薩峠」
...竜之助はその左の小腋(こわき)に...
中里介山 「大菩薩峠」
...またも小腋(こわき)にかいこむと共に...
中里介山 「大菩薩峠」
...実はその指先でこの低能娘の腋の下を...
中里介山 「大菩薩峠」
...あゝ變化(へんくわ)したものですかね」宗助(そうすけ)は腋(わき)の下(した)から汗(あせ)が出(で)た...
夏目漱石 「門」
...鰊が腋の下や股の間へ顔をつっこむので...
久生十蘭 「手紙」
...「わたしには、もう、一刻も、そなたとはなれては、生きていられぬような気がします――わたしは、うれしい――苦しい――切ない! 雪之丞どの」「浪路さま!」雪之丞の、腋下からは、冷たい汗が、しとどに流れ落ちて来る――――ああ、何という浅間しいいつわりがこの口から出るのであろう! だが、わしはもっと、嘘をつかねばならぬのだ...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...腋(わき)の下(した)の汗を拭きながら...
吉川英治 「治郎吉格子」
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