...書物を腋(わき)の下に挟(はさ)んだまま...
芥川龍之介 「路上」
...腋の下から汗がタラタラと流れだした...
石川啄木 「病院の窓」
...三人はめいめいに腋(わき)の下から脂汗を流して...
海野十三 「蠅男」
...七椀吃(きつ)し得ざるに也(また)ただ覚ゆ両腋(りょうえき)習々清風の生ずるを...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...二人は柔かい牡丹刷毛(ぼたんばけ)で腋(わき)の下を擽(くす)ぐるやうなお上手ばかり言ひ合つて...
薄田泣菫 「茶話」
...思ひきつて腋(わき)に抱へた書物をそのまゝそつと地面(ぢべた)に置いた...
薄田泣菫 「茶話」
...それまでの闕腋(けってき)と折烏帽子(おりえぼし)を止めにして普通の金釦(きんボタン)にしてしまった...
高村光太郎 「美術学校時代」
...今度は二人の男が同時に左右の腋の下を擽る...
外村繁 「澪標」
...私は父の腋の下から覗いた...
豊島与志雄 「黒点」
...その体温が、月丸の腕から、腋の下から、脚から、月丸の血管の中へ、しみ透った...
直木三十五 「南国太平記」
...血を連想した時高柳君は腋(わき)の下から何か冷たいものが襯衣(シャツ)に伝わるような気分がした...
夏目漱石 「野分」
...「闕腋」ket-eki→ketteki「発意」fot-i→fotti「八音」fat-in→fattinカ行サ行タ行音の前では促音となる...
橋本進吉 「国語音韻の変遷」
...巨人佐柄木に易々(やすやす)と小腋(こわき)に抱えられてしまったのだ...
北條民雄 「いのちの初夜」
...それから『綱目』に〈『主物簿』いう孕環(ようかん)の兎は左腋に懐(いだ)く毛に文采あり...
南方熊楠 「十二支考」
...自分は腋の下の汗を拭いた...
水上瀧太郎 「貝殼追放」
...大切そうに小腋に抱えると...
夢野久作 「ココナットの実」
...腋(わき)の下の縫い目などに十分のユトリと巧妙味(うまみ)を見せているところだの...
夢野久作 「暗黒公使」
...書かない前から冷汗がポタポタと腋(わき)の下に滴(したた)る位である...
夢野久作 「暗黒公使」
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