...平和主義か帝国主義かかくの如く民族的国家の互いに膨脹せんとするの極は...
大隈重信 「文明史上の一新紀元」
...どうぞここへお立ち願います」警部は脹(ふく)れ面(つら)をして...
大阪圭吉 「銀座幽霊」
...一種族が膨脹する場合には...
丘浅次郎 「戦争と平和」
...彼の鼻孔は脹れて震えていた...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...水腫は一に鼓脹(こちょう)ともいうところから...
太宰治 「惜別」
...眼エが細うて眼瞼(まぶた)が脹(は)れてて...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...おまけに眼瞼(まぶた)の脹れぼったそうにむくんでいるのが...
谷崎潤一郎 「蘿洞先生」
...風は帆を膨脹せしめ...
レオン・ワルラス Leon Walras 手塚壽郎訳 「純粋経済学要論」
...年々歳々唯政党の勢力次第に膨脹するを見るのみ...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...それが次第に大きく脹らみ...
豊島与志雄 「どぶろく幻想」
...その突堤には二重の脹(ふく)れのある柱の欄干がついている...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...どうしたものか數日(すうじつ)の中(うち)に腹部(ふくぶ)が膨脹(ばうちやう)して一夜(や)の内(うち)にもそれがずん/\と目(め)に見(み)える...
長塚節 「土」
...ヴィクトリア女王時代の膨脹と繁栄とを...
蜷川新 「天皇」
...すつかり目を泣き脹(は)らしたお倉は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...珍しく脹(ふく)らんだ財布を八五郎の膝小僧の上にそっと載せてやるのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...「二本差と田螺和(たにしあへ)は嫌ひぢやありませんか」八五郎は鼻を脹らませます...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...いっそ脹(ふくら)っ脛(ぱぎ)にかみついてやりたくなるほど...
久生十蘭 「ノンシャラン道中記」
...大都会が膨脹して行ったことそれ自身が...
和辻哲郎 「地異印象記」
便利!手書き漢字入力検索