...試験中に脳裡に浮かぶ答えを書き留めておく...
...その経験は今でも脳裡から離れない...
...脳裡に新しいアイデアが浮かんだ...
...彼女の声が脳裡に残って離れなかった...
...時とともに脳裡の思い出も薄れていく...
...突然脳裡を横切る黄金色の雲の一片と...
石川欣一 「可愛い山」
...伊藤公使の脳裡に深い印象を与えているらしい...
石原莞爾 「戦争史大観」
...海に提督ネルソンありて『義務』の念は永久に英国軍人の脳裡に打ち込まれたり...
内村鑑三 「ネルソン伝に序す」
...(きっとそうだと思うのだが)いつか一たびは一家心中という手段を脳裡(のうり)に浮べたに違いない...
太宰治 「親友交歓」
...少くとも私が脳裡に描く幻影の世界では...
谷崎潤一郎 「陰翳礼讃」
...こっちじゃ先刻承知なんだ!」全六個中隊の将校たちの脳裡には...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...日本人の脳裡において生じたものである...
津田左右吉 「東洋文化、東洋思想、東洋史」
...中学校にて始めて物理学を学ぶ際に「何故(なにゆえ)にかくのごとく考えざるべからざるか」との疑問が暗々裡に学生の脳裡に起りて何人(なんびと)もこれが解決を与えざるが故に...
寺田寅彦 「自然現象の予報」
...心平さんが「蛙」の自作を朗読する時、聴者の脳裡には、その韻律の美しさにつれて、さまざまな形態がくっきりと浮び上ってくるし、妖しい情景が顕現されてくる...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...ごく些細(ささい)な記憶も脳裡(のうり)に刻まれる発熱時に...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...酔つた脳裡を掠(かす)め...
林芙美子 「浮雲」
...私というものは私の脳裡(のうり)に生ずる表象や感情や意欲の totum discretum であるのか...
三木清 「人生論ノート」
...されど我脳裡(なうり)に一点の彼を憎むこゝろ今日までも残れりけり...
森鴎外 「舞姫」
...「もう十町ほどで古池田のご本陣です」そういわれてから官兵衛は初めて信長のすがたを脳裡(のうり)に描いた...
吉川英治 「黒田如水」
...わけて廉子の脳裡には...
吉川英治 「私本太平記」
...かれの脳裡(のうり)には...
吉川英治 「新書太閤記」
...まぼろしのように脳裡を去来するのだった...
吉川英治 「新書太閤記」
...心よりは、筋肉や毛穴が、それを忘れている時、武蔵の脳裡にも、水と雲の影しかなかった...
吉川英治 「宮本武蔵」
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