...試験中に脳裡に浮かぶ答えを書き留めておく...
...その経験は今でも脳裡から離れない...
...脳裡に新しいアイデアが浮かんだ...
...彼女の声が脳裡に残って離れなかった...
...時とともに脳裡の思い出も薄れていく...
...彼等の脳裡には、入道相国も一具の骸骨のみ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...何故かは知らず Lasciate ogni speranza, voi ch'entrate.〔ダンテの神曲より「ここから入る者はすべての望みを捨てよ」の意〕という句が僕の脳裡をかすめた...
石川欣一 「比島投降記」
...そして先生のおもかげと結びついて私の脳裡(のうり)に消されずにのこっている...
石原純 「左千夫先生への追憶」
...私の脳裡に浮んで来ない...
大鹿卓 「金山※[#「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28]話」
...ふと脳裡を掠めたからである...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...やがてその脳裡は幾回転かして父や母や妻や子供の顔が浮んだ……一方足尾銅山の予防工事は...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...その有耶無耶(うやむや)になった脳裡(のうり)に...
アントン・チエホフ Anton Chekhov 瀬沼夏葉訳 「六号室」
...茅屋にゐて浅墓の幻影に酔はせた事があるのではあるまいかといふ疑惑がちらと脳裡をかすめて...
太宰治 「津軽」
...最早それからの日以来一日として私の脳裡から消え失せたことはなかったのであった...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...自信と事務に満ちて重々しく芝生を踏んでくる制服の「老いぎりす紳士」を脳裡にえがくのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...ふっと脳裡に浮かんできた空想に駆られて...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...心平さんが「蛙」の自作を朗読する時、聴者の脳裡には、その韻律の美しさにつれて、さまざまな形態がくっきりと浮び上ってくるし、妖しい情景が顕現されてくる...
豊島与志雄 「「草野心平詩集」解説」
...彼は自分の脳裡に在る保子を...
豊島与志雄 「反抗」
...名辞が早く脳裡に浮ぶといふことは尠くも芸術家にとつては不幸だ...
中原中也 「芸術論覚え書」
...脳裡(なうり)をかすめた...
林芙美子 「浮雲」
...これらの事情が浮び出して脳裡(のうり)に集まって来た...
本庄陸男 「石狩川」
...播州の地形を脳裡に描くとき...
柳田国男 「故郷七十年」
...雄敵鐘巻自斎の名をふと脳裡に描くと共に...
吉川英治 「剣難女難」
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