...現代(いまのよ)の人達(ひとたち)から頭脳(あたま)が古(ふる)いと思(おも)われるか存(ぞん)じませぬが...
浅野和三郎 「霊界通信 小桜姫物語」
...蓋しこれ泥鰻金蔵閣下一人の頭脳から割出したものではない...
石川啄木 「雲は天才である」
...頭脳も腕も胆力も衆にすぐれているらしく...
海野十三 「暗号の役割」
...頭脳の力でそれを取り扱うという傾がある...
津田左右吉 「芸術と社会」
...和尚は信長の頭脳の偏狭を嘆いたとある...
寺田寅彦 「西鶴と科学」
...浜へ行くといって潔(いさぎよ)く飛び出した父親の頭脳(あたま)には何の成算もなかった...
徳田秋声 「足迹」
...その領内の百姓の肝脳をば絞りたるか...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...そして強い嫌悪と腹立たしさが彼の頭脳をめちゃくちゃにかき乱した...
豊島与志雄 「囚われ」
...ウイリアム・ペンなる人の頭脳か...
中里介山 「大菩薩峠」
...偉(い)な塊を脳中に髣髴(ほうふつ)して...
夏目漱石 「それから」
...巳之助は脳天に一撃をくらったような気がした...
新美南吉 「おじいさんのランプ」
...あの時少し冷静な頭脳の所有者があって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...脳溢血(のういっけつ)で倒れたのでもあったら...
久生十蘭 「キャラコさん」
...最後に日本の探偵小説がほとんど発達しないのは、日本はまだ機械文明が幼稚であることや、日本の家屋が孤立的でかつ明けっぱなしで、大規模の秘密犯罪に敵しない等の外部的理由もあろうが、日本人の頭脳が、特に小説家の頭脳が非科学的で、立派な探偵小説が要求するような知識に乏しいという点が最大の原因だろう...
平林初之輔 「私の要求する探偵小説」
...ハンマーで脳をがんがん叩く音がした...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「煉獄」
...良人はまた良人で当地方の気候にまけ脳をわるくする始末...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...古今未曾有式超特急の脳髄学大博士を飛び出させているのだ...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...同時に判明するんだから……」私の脳味噌の中の廻転が次第に静まって...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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