...脱走者が逃げたと報道された...
...警察は脱走者を追跡中だ...
...脱走者が隠れているところが見つかった...
...脱走者は逃げ切ることができた...
...脱走者は何か目的を持っていたのだろうか...
...それは脱走者である僕に懸けられた莫大な賞金のことに違いなかった...
海野十三 「鍵から抜け出した女」
...けれど自分は杉山からその新脱走者の家の経歴を聞いたばかり...
田山花袋 「重右衛門の最後」
...フリーランサーは英語であって、当時日本の流行語で言えば、脱走者とも、脱藩人ともいう...
中里介山 「大菩薩峠」
...既に脱走者は船から七...
中島敦 「環礁」
...脱走者と追跡者との距離は見る見る縮まって行くように見えた...
中島敦 「環礁」
...既に脱走者は船から七八間離れた渦の中を船尾をつて鮮やかに島の方へと泳いでゐた...
中島敦 「環礁」
...船尾にゐた二人の島民水夫が其の場から海に跳び込んで脱走者の後を追うた...
中島敦 「環礁」
...脱走者と追跡者との距離は見る/\縮まつて行くやうに見えた...
中島敦 「環礁」
...脱走者に処罰をくわえるのだったら...
西尾正 「放浪作家の冒険」
...「あたしあなたには悪いことをしたわ」とおみやは続けた、「いまさらお詫(わ)びを云っても取返しはつかないし、口でお詫びをしようとも思わないわ、それよりあたしお願いがあるの」「よしてくれ、それだけはまっぴらだ」「お願いよ、新さん」「云うことはわかってるんだ」「ひと言だけ聞いてちょうだい」「いやだ、それだけはよしてくれ」と新八は首を振った、「あんたは自分の好きなようにできる、この家と縁を切り、柿崎さんと縁を切り私と縁を切って、新らしくやり直すこともできる、だが私は捕われたけものだ」「だからそのことを」「いや、たくさんだ」と新八は乱暴に遮った、「私は脱走者だ、外へ出ればいつどこで伊達家の者に捉(つか)まるかもわからない、捉まれば殺されるにきまっているし、この家にいたって安全じゃない、柿崎さんは私の保護者のような顔をしているが、心でなにを企んでいるかはわかってる、私は知ってるんだ」「そんな声を出さないで」とおみやが制止した、「もし聞かれでもしたらどうするの」だが新八は首を振り、おみやの言葉を遮って云った、「もうおれも子供じゃあない、いつまでもごまかすことはできない、おれは知ってるし、おまえだって知ってる筈だ」「新さん、お願いよ」「柿崎さんはおれを売るつもりだ、いや、もう売ってるんだ」と新八は云った、「この道場を造った金は、一ノ関から出たものだし、毎月、多額な手当を一ノ関から引出している、隠してもだめだ、このおれを質にしてそういう金を取っているし、いざとなれば、おれの躯を一ノ関の手へ渡すつもりなんだ」そうだろう、と新八は声をふるわせた...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...――おれは脱走者だ...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...新八が脱走者として...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...脱走者は相継いでやまないし...
吉川英治 「黒田如水」
...脱走者が多いので叱られてばかりいた...
吉川英治 「三国志」
...脱走者は絶えない...
吉川英治 「三国志」
...また部下から多くの脱走者を出したりしたためだった...
吉川英治 「三国志」
...卑劣なる脱走者は...
吉川英治 「新書太閤記」
...脱走者もないのであった...
吉川英治 「新書太閤記」
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